ASUS JAPANは、AR/VR両対応の新型スマートフォン「Zenfone AR」の日本発売を発表しました。プロセッサーにSnapdragon821、メインメモリは6GBと8GB搭載の2モデル。発売日は2017年夏、価格は82,800円からとなります。
2モデルが発表。8GB、128GBストレージ搭載モデルは99,800円(税別)、6GB、64GBストレージモデルが82,800円(税別)
「Zenfone AR」は、2017年1月に開催されたCESにて発表された新型スマートフォンです。そしてARプラットフォームTango、快適で高品質なグーグルのVRプラットフォームDaydreamに世界で初めて両対応したスマートフォンとして期待されています。
Tangoとは?
Zenfone ARの2つ目の特徴であるTangoは、こちらもグーグルが提供するARプラットフォームです。スマートフォンの背面に搭載された3つのカメラ(深度カメラ、モーショントラッキングカメラ、2,300万画素背面カメラ)により、空間構造やスマートフォンの動きをトラッキングします。こういったシステムにより空間(現実)を記憶し、マッピングしながら、デジタル情報を重ね合わせることができます。
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2016年に流行した『ポケモンGO』では、カメラを使ってキャラクターのグラフィックを重ね合わせるだけでしたが、Tangoを使ったアプリケーションでは、天井や床、机などを認識し、その上に実際にキャラクターを登場させ、キャラクターが現実を歩き回るといったことが可能になります。
Tango向けゲームの一つ『WOORLD』部屋の中を舞台にキャラクターが動き回る
3Dモデリングも可能
発表会で紹介のあった、家具を部屋に配置することのできる「RoomCo AR」Tangoテクノロジー対応版(株式会社リビングスタイル)
ASUSによると、対応アプリの数は30以上用意するとのこと。
Daydreamとは?これまでのスマホVRやVRゴーグルとの違い
Zenfone ARに搭載される「Daydream」は、グーグルが提供する新しいVRプラットフォームです。これまでスマートフォンで体験できていたいわゆる「スマホVR」や「VRゴーグル」をさらにアップデートさせたものです。Androidの対応スマートフォンと専用のゴーグル「Daydream View」により、快適で没入感の高い高品質なVR体験が可能になります。筆者がこれまでに体験した中では、Oculus Riftなどには及ばないものの、サムスンのGalaxy専用VRヘッドセット「Gear VR」でのVR体験と同程度となります。
アメリカ、ヨーロッパでは、2016年11月より、グーグルの純正スマートフォンPixelが対応して展開が始まっていました。日本ではモトローラのMoto Zが対応しています。なお、日本では2017年4月時点ではDaydreamを体験するためのヘッドセットが発売されておらず、Daydreamに関しては実質的に体験ができない状態です。
Zenfone ARのパッケージは、VRゴーグルとして使用できるが、Daydreamではなく、これまでのスマートフォンと同様にローエンドの「スマホVR」としての対応になる点には注意が必要。