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業界動向 2020.10.15

VR/ARへの応用もOK ボリューメトリックキャプチャ専用「xRスタジオ」

リアライズ・モバイル・コミュニケーションズ株式会社は、同社が運営するボリューメトリックキャプチャスタジオ「xRスタジオ」にて、システムを刷新したことを発表しました。これまでより高い品質の3DCGを生成できるようになり、品質を下げずに4G/5GデバイスやARデバイスでも提供可能になったとのことです。

「xRスタジオ」は米国のスタートアップ・8i社の技術を活用したスタジオです。8i社は、ボリューメトリックキャプチャなどの3Dスキャン技術を開発、3Dスキャン技術を応用したアプリなどの開発を手がけています。

xRスタジオは、4Kカメラ・2Kカメラ搭載の各スペースや、撮影データを高速処理するレンダリングファームを備えています。カメラに囲まれたスタジオで、動く人間を空間撮影することが可能です。

システムの品質向上、サービス提供範囲拡大へ

一般的にボリューメトリックキャプチャされたデータの容量は大きく、再生には高速なネットワークが必要です。4Gでの配信や低スペックのデバイスで再生するには、低解像度や2Dに変換して配信するなど配信方法が限定されていました。

今回のボリューメトリックキャプチャのコーデックの刷新や機能追加により、5Gの利用者だけでなく、4Gの利用者や低スペックなデバイスでもサービスを提供可能になる、としています。品質については、機械学習や複数の焦点距離レンズを活用し、細部の品質向上を図っています。今回追加された機能は12月より順次サービスの提供が開始される予定です。

今回の機能追加一覧は以下の通りです。

・新コーデックによるビットレートの低減(最大5分の1程度)
・機械学習の導入による品質向上
・複数の焦点距離のレンズの活用による細部の品質向上
・MPEG-DASHに対応したアダプティプストリーミングに対応
・google社の提供するWebXRのサポート
・3Dホログラム配信に最適化されたクラウドXRサービスの提供

ボリューメトリックキャプチャ技術は平面ではなく立体的なコンテンツとして作成でき、VRとの連携やARライブなどで活用されています。海外ではインテルやマイクロソフト、国内ではキヤノンなどが大規模な撮影スタジオを立ち上げています。

(参考)リアライズ・モバイル・コミュニケーションズ株式会社 プレスリリース


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