12月8日から10日にかけ、XR(VR/AR/MR)カンファレンス「XR Kaigi 2020」が開催されます。VRやAR、MRに関心のある開発者・クリエイターに向けたカンファレンスで、期間中は基調講演をはじめとする50以上のセッションが開催予定。国内外で実績のある開発者・クリエイターが多数登壇します。
本記事では、XR Kaigi 2020のセッションから、4つのセッションをピックアップしてご紹介します。
人間の感情と感覚を揺さぶるXR体験とは何か、を考える(対談)
登壇者:
水口哲也氏(Founder & CEO, Enhance Experience Inc.)
講演内容:
エンハンスでは、体験の共感覚的な拡張を目指して、研究開発を続けています。その領域は、さらに広がりつつあります。わたしたちが、何を大切にして、どのようにシナスタジア(共感覚)体験を実現しようとしているか、また、どんな領域に拡張しようとしているかを、代表の水口哲也と、VPである山田秀人と、クリエイティブ・ディレクターの石原孝士で議論します。そして、わたしたちがこれまで生み出してきたプロダクト、アート、エンターテイメントを例に、わたしたちが考えるこれからのXR体験の方向性やビジョンを共有しつつ、触覚や身体性のデザイン、演出、イメージ作り、行動設計、グローバル設計、空間設計、仕組み作りなど、体験設計の実際とコツを可能な限りシェアします。
講演日時:2020年12月8日(火)18:10~19:00
境界を考える
登壇者:
藤井直敬氏(株式会社ハコスコCEO、デジタルハリウッド大学大学院教授、XRコンソーシアム代表理事)
講演内容:
わたしたちが暮らす世界には、たくさんのモノやヒトが溢れています。一見一つのモノに見えるものが、よく近づいて見ると、小さな虫の塊だったりします。自分と他人は違うとか、山と川の文字と意味は違うとか、モノやヒト、意味を境界する脳のはたらきを自由に操作できたらどのような世界が生まれるでしょう。境界を操作することで生まれる可能性について考えます。
講演日時:2020年12月10日(木)14:05〜14:55
VRはリアルかフィクションか、あるいはその問いは何を問うているのか?
登壇者:
松永伸司氏(東京都立大学/東京大学 非常勤講師)
講演内容:
「VRはリアルかフィクションか」というおそらくよく問われる問いに加えて、一種の表象メディア(言語、画像、映像などと並ぶもの)としてのVR表現ならではの特徴とは何かについて考えます。哲学的な理屈っぽい話です。つまり、問いや考えを整理することを主眼とします。技術的な話は一切しません(できません)。
講演日時:2020年12月10日(木)18:05~18:55
五感を拡張するXRコンテンツの著作権保護と契約による権利処理
登壇者:
関真也氏(関真也法律事務所 日本国弁護士・ニューヨーク州弁護士)
講演内容:
現在の著作権法は、主に視覚・聴覚に訴える作品を念頭に置いています。しかし、XRが発達した今、触覚・味覚・聴覚にも訴える作品をどのように保護するのかをきちんと議論すべき段階に来ています。そこで、欧米の議論を参考にしながら、この点に関する研究成果を報告します。また、XRコンテンツの開発・制作において、契約で権利処理を行う際の注意点を解説します。
講演日時:2020年12月9日(水)18:05~18:55
全セッションの内容やスケジュールはこちらのページで確認できます。
XR Kaigi 2020概要
日時 |
2020年12月8日(火) 12月9日(水)、10日(木) バーチャルブース展示 上記期間中常設 ※英語講演は日本語字幕あり |
場所 |
オンライン |
チケット |
・通常チケット: ・学生チケット: (チケット購入のためには、アカウント作成が必要) |
主催 |
株式会社Mogura |
公式サイト |
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公式SNS |
公式Twitter:https://twitter.com/XRKaigi |