マイクロソフトの研究部門Microsoft Researchは、VR内の物体に合わせて形状が変化する、プロトタイプハンドコントローラー「X-Rings」のデモ映像を公開しました。
現在のVR用コントローラーは「掴む」「押す」などの感覚を再現しており、物体の形状を認識することはできません。
「X-Rings」にはモーターで稼働する4つの伸縮リングが搭載。動画によれば、形状変化(shape rendering)は100ミリ秒以下で完了するとのこと。リングのプレートには容量センサーモーターには電流センサーが搭載されており、利用者の指の接触や、力のかかり具合を認識します。
公開された動画では、「X-Rings」がオブジェクトにあわせて変形する様子などが確認できます。米メディアUploadVRは、「X-Rings」の特性を活かすことで、(力をかけすぎることで)割れるガラスや陶器、といった演出がVR内で可能になると論じています。
Microsoft Researchは、同コントローラーの有効性を試すためのテストを実施しています。テストは、6つのオブジェクトを参加者に見せたあと、視覚情報無しで「X-Rings」の形状から、どの物体かシミュレーションされているか、“当てる”ことができるか確かめるというもの。Microsoft Researchによれば正答率は80%だったとのことです。
(参考)UploadVR