木質建材メーカーの株式会社ウッドワンは、新築キッチンの設置をWebARで試せる「WOODONE AR Kitchen Simulator」を開発しました。同社の特設サイトから無料で利用できます。x garden株式会社のEC向けVR/AR導入サービス「RITTAI」が採用され、来場促進や接客の効率化が期待されています。
概算見積用の3D画像生成ツールにAR機能を搭載
「WOODONE AR Kitchen Simulator」は、さまざまなキッチンパーツを選択し、3D画像やARで表示できるWebサービスです。ユーザーのイメージに近い画像をもとに、扉の樹種やグレード、天板や水栓、シンク、食洗器の種類なども入れ替えられます。
(操作ステップ(一部抜粋)。出所:ウッドワン、Mogura VR編集部が画像結合)
選んだ結果をもとに税込価格が自動で概算見積され、3Dモデル(画像)が生成されます。この画像は、スマートフォン・タブレットPCを用いてAR表示できます(PCは非対応)。
(AR表示イメージとID入力画面。出所:x garden、Mogura VR編集部が画像結合)
また、3Dモデルには個別のモデルIDが発行されます。同社のショールーム「ウッドワンプラザ」で来場予約するときにモデルIDを入力すれば、現地で概算見積をもとにした提案も受けられます。
(来場予約ページではショールームの360°画像も閲覧できる。出所:ウッドワン)
EC特化のAR機能でユーザー行動をデザイン
このサービスのAR機能は、x gardenのEC向けVR/AR導入サービス「RITTAI」のAPI連携によって実現したとのことです。同社は不動産XRに関する多数の開発実績を持ち、近年では大手カタログ通販のニッセンが「RITTAI」を導入しています。
新築建築にXR技術を用いる取り組みは、2017年頃からあります。一方で、来店促進や対面接客といった購入導線まで考慮した例は多くありません。ウッドワンはプレスリリースで、「従来の方法では難しかったショールームなど対面の場面におけるイメージ共有やコミュニケーションの改善を実現し、お客様のニーズに合わせた最適な提案をいたします」とコメントしています。