ソーシャルVR「VRChat」では、毎日様々なイベントが開催され、新たなトピックが次々に生まれています。しかし、あまりにも多くの出来事が起きているため、「今なにが起きているの?」となっている人も多いはずです。
「週刊 気になるVRChat」では、筆者が個人的に注目したVRChatのトピックを一週間単位でピックアップ。話題になった「VRChatのいま」を、ざっくりとお伝えいたします!
目次
1.ぽこピーランド1周年アプデ第2弾! ついにあの建物に入れるように……?
2.「Beyond a bit – 想像のちょっと先へ」100万Visits達成! 制作者といっしょに鑑賞できる集会も開催
3.アバターアップロードがとても簡単に!? 画期的なツール「EAUploader」発表
4.6名のバーチャルフォトグラフィーが展示。「Virtual Photography Showcase 2024」開催決定
5.「VRCボクシング」がVRChatとパートナーシップ契約締結! VIPルームやワールドアップデートなど続々新展開
6.VR演劇をサポートする一般社団法人メタシアターが設立
ぽこピーランド1周年アプデ第2弾! ついにあの建物に入れるように……?
🎡ぽこピーランド🎢1周年更新第二弾OPENしました!
建物内部の様子に変化が!?#ぽこピーランド #ぽこピーランド1周年 pic.twitter.com/ilXf93cmzL— ぬるもと🌟バーチャルクリエイター (@Null_moto_) April 6, 2024
「ぽこピーランド」1周年記念アップデートの第2弾がやってきました!
今回は比較的小規模。ひとつは「TOY BOX」の特別展示。1周年をお祝いするイラストなどが展示されています。
そしてもう一つは、「ピ虐街」のあの建物の中に入れるように……! 本格的なオープンはまだ先かもですが、まずはその空気を感じましょう!
このほか、ショップコーナーが更新されていたり、ピーナッツくんの4thアルバムの宣伝が行われていたりと、細かなアップデートが仕込まれています。夜仕様のランドとパレードは引き続き開催中なので、合わせてチェックしにいくのもオススメです!
「Beyond a bit – 想像のちょっと先へ」100万Visits達成! 制作者といっしょに鑑賞できる集会も開催
Beyond a bit – 想像のちょっと先へが100万Visitsを達成しました!
ワールド公開から約1年、沢山の方々にお越しいただき誠にありがとうございます
これからもお楽しみ頂ければ幸いですWorld Link:https://t.co/8vmNxRDCtq pic.twitter.com/Zs1hHbjt4b
— team:beyond_a_bit (@beyond_a_bit) April 4, 2024
圧倒的な体験が待ち受ける「Beyond a bit – 想像のちょっと先へ」が、なんと100万Visitsを達成しました! 数あるVRChatワールドの中でも、1年で100万Visitsを達成するのは記録的。レインダンス映画祭にもノミネートされた話題性はもちろん、モバイルでも訪問できる点も、大きな要因かもしれませんね。
4/13 22:00(JST)より
Beyond a bit一周年&100万Visits記念で集会を行います
制作チームと一緒にBeyond a bitを観ましょう!インスタンスは下記VRChatグループのGroup+で行います
皆様ぜひご参加ください https://t.co/lp8kPHdm8h— team:beyond_a_bit (@beyond_a_bit) April 5, 2024
これを記念して、4月13日(土)22:00に集会イベントも開催。制作チームと一緒にワールド鑑賞ができる機会なので、気になる人は事前にグループに参加しておきましょう!
アバターアップロードがとても簡単に!? 画期的なツール「EAUploader」発表
VRChatにアバターをアップロードするときに、大きな壁になるのがUnityの存在。慣れればどうってことないものの、最初は「なんだこれ……?」とつまずく可能性が高いものです。
「好きなアバターで 好きな世界へ」
Unityで簡単にアバターを管理・アップロードできるUnity簡易化ツール EAUploader をリリースしました!
VCCに入れてプロジェクトに追加するだけで使えます。
▼ Webhttps://t.co/T6Oy58I7hy
▼ Boothhttps://t.co/mSFftMgGUx#VRC #unity #無料配布 pic.twitter.com/hEnZLOSsEM— ふう | USLOG – VRChat (@fu_virtual) April 3, 2024
そんなアバターアップロード事情に、大きな風が吹いてきました。その名も「EAUploader」。Unityにインポートすると、とてもわかりやすい「アバターアップロード用画面」が表示され、ガイドに従えばあっという間にアップロードできるという、いままでにないツールです(分かる人向けの言葉を使うと、「Unityのラッパー」でしょうか)。
現時点では、「無改変のアバターをそのままアップロードするとき」にだけ活用でき、改変まではカバーできない模様です。とはいえ、「インポートした中からpfefabを探してシーンに配置して……」というややわかりにくい操作をすっ飛ばせるのはなかなか魅力的。ここからさらに発展していけば、Unity作業がめっちゃラクになるかも……?
「EAUploader」公式サイトはこちら。導入はVCCに対応しています。
https://www.uslog.tech/eauploader
6名のバーチャルフォトグラフィーが展示。「Virtual Photography Showcase 2024」開催決定
【お知らせ】バーチャルフォトを展示するグループ展『Virtual Photography Showcase 2024』を4月30日(火)より開催いたします✨📸
バーチャルフォトグラファー、VTuber、クリエイターたち6名の写真作品が、フィジカル空間の東京恵比寿『弘重ギャラリー』にて展示されます。 #VPS2024
出展者… pic.twitter.com/ey32cN38Ed
— AmaNeko (@Ama_neko_56) April 1, 2024
昨年「偽物の写真展」を開催したAmaNekoさんが、再びリアルの写真展を開催します。グループ展「Virtual Photography Showcase 2024」が、東京恵比寿「弘重ギャラリー」にて、4月30日から5月5日にかけて開催決定です。
今回はグループ展ということで、AmaNekoさんに加えて、えこちんさん、BISさん、maido39さん、パパさん、おむらいす食堂さんの合計6名が出展。様々な人によるバーチャルフォトグラフィーが実際に印刷され、肉眼で鑑賞することができる貴重な機会です。
入場は無料。ゴールデンウィークに東京にお越しの際は、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか!
公式サイトはこちら。
https://virtual-photography-showcase-2024.com/
「VRCボクシング」がVRChatとパートナーシップ契約締結! VIPルームやワールドアップデートなど続々新展開
2月に一般財団法人日本ボクシングコミッション(JBC)の主催イベント「2023年度年間優秀選手表彰式」にて紹介された「VRCボクシング」。ボクシング界の最高峰の場で紹介されるという実績を果たしつつ、法人化まで発表され、フィジカルeスポーツとしてますますの発展を続けています。
そんな「VRCボクシング」のワールドは、先日60万Visitsを達成。特に直近の伸びが著しいようで、英語圏ユーザーへのリーチが大きく功を奏した模様です。
📢お知らせ1/6🥊
VRCボクシングはVRChat社とパートナーシップの締結をしました!
これでワールド内からWebページのアクセスなど様々な機能をみんなに提供することができるようになります‼️#VRChat #vrcboxing https://t.co/rnNnEWIbgl pic.twitter.com/3iqRXjLiPA
— VRC BOXING OFFICIAL (@VrcBoxing) April 6, 2024
そして、これに合わせて様々な告知も実施。まず目を引いたのはVRChat社とパートナーシップ契約締結。ワールドからWebページのアクセスなどが機能として解禁されることで、さらに多機能なワールド運営につながるとのこと。
さらに、サブスクによって訪れるおとができる「VIPルーム」も開設や、会場ワールドそのものの大幅アップデートも発表。このほかにもまだまだ告知がありそうな予感。まだ見ぬ地平をその拳で切り拓く、「VRCボクシング」の今後に要注目です。
VR演劇をサポートする一般社団法人メタシアターが設立
昨年、VRChatを舞台にした大型演劇祭「メタシアター演劇祭」が開催され、様々な演劇などのパフォーマンスが上演されたイベントとして注目を集めました。
この主催団体が、4月に一般社団法人メタシアターとして法人化が発表されました。4月5日には設立会見も実施。法人設立に際しての抱負が語られました。
一般社団法人メタシアターの主な事業内容は、演劇などを行う加盟団体へのサポートが主。音楽の利用許諾や、戯曲の上演許可などの作業代行、宣伝活動のバックアップや、弁護士と連携した法務サポートなどVR演劇を行う上での様々な実務を支えるとのことです。
さらに、「メタシアター演劇祭」の主催を今後も行いつつ、クリエイターエコノミーシステムを活用した収益化、脚本コンペ、劇団コメディアスとの協業、そのほかメディア事業やスクール事業など、とにかく多方面に渡って活動を予定しています。
代表理事を務めるぬこぽつさんによれば、株式会社ではなく一般社団法人という形を選択したのは、助成金などの獲得にあたって非営利団体のほうがフィットするという思惑もありつつ、なにより「VR演劇に関わる人を支える」というスタンスから、自然と一般社団法人での立ち上げようと考えたのだそう。そして、VR演劇も芸術なのだと広く認知してもらうために、助成金獲得に向けてチャレンジしていきたい、と今後の展望を語りました。
演劇にチャレンジしたい人はもちろん、一度演劇を諦めてしまった人のセカンドキャリアにもなり得るVR演劇。VRを舞台にした新たな形の芸術の発展に、さらなる期待がかかります。