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Meta Quest 2024.04.19

寝ながらVRが楽しめる Meta Questシリーズの新機能「寝そべりモード」を実際に使ってみた

Meta Quest向けの最新アップデートで配信開始された「寝そべりモード」。仰向けになったままでもVRアプリが使える画期的なモードとなっており、これまで以上にMeta Questの活用の幅が広がります。今回は使用した感想と、判明した注意点について紹介します。


(写真はMoguLive編集者が実際に試した際のもの)

※Meta公式ブログでは正式には「Meta Quest 3を寝転がって使用」と説明されていますが、本記事では「寝そべりモード」として紹介します。

寝そべりモードのやり方

寝そべりモードのやり方は、まずは「設定」>「システム」>「ソフトウェアのアップデート」に最新のアップデートが来ているか確認するところからスタート。アップデートが終わったら、Questを再起動してください(筆者の場合、再起動するまで機能が使えませんでした)

次に「試験中」の機能から、「アプリを寝転がって使用」のトグルをオンにします。すると、ホームボタンを長押ししたとき、寝そべった状態でも正面に映像が表示されます。

寝そべりモードの特徴

「寝そべりモード」は、Meta Quest 2 / Quest Proではv63で、Meta Quest 3ではv64で配信された新機能です。これまでのQuestでは認識した地面を基準にして、垂直に映像が表示されていましたが、機能をオンにするとホームボタンを長押ししたときの正面を基準にできます。

これまではVRアプリを起動させた場合、(一部アプリを除き)正面に見えるグラフィックやUIの向き自体を変えられませんでしたが、寝そべりモードの場合、視線と水平になるように映像を表示できます。


(スクリーンショットでは通常と同じだが、実際は仰向けで鑑賞している)

これにより、例えばAmazonnのプライムビデオを寝ながら視聴したり、メニューから動画を切り替えたりするのが快適になりました。ベッドなどでの使用はもちろん、斜め状態にも対応するので、デスクチェアのリクライニングに寝そべる際にもおすすめです。

VRChatも問題なくプレイできました。もちろん、寝そべっているので激しく首を動かしたりはできませんが、人と会話する用途であれば十分と言えます。

また、ハンドトラッキング機能をONにしておけば、コントローラーを持たずとも、寝そべったままで画面の操作ができます。これは実際かなり便利! 天井に向かって両手を伸ばしている姿はシュールに見えますが、何も持たずにストレスなくSNSをチェックしたり、動画をボンヤリ鑑賞でき、ハンドトラッキングと「寝そべりモード」の組み合わせは抜群に感じました。

使用する際に確認しておきたい注意点

便利な寝そべりモードですが、いくつか気をつけないといけないことがあります。


(剣は振れるものの、壁は回避できない)

Meta Quest側の説明文では「この機能は多くの動きを必要としない、あまり激しくないエクスペリエンスに向いています。」と書いてあります。例えば、左右や上下の動きのある「BeatSaber」のようなゲームのプレイには向いていません(実際に試してみましたが、どうしても避けられない壁がありました)。さらにMR系のアプリの場合、正しく動作しないケースがあります。

また、ホームボタンを長押ししたときの正面の景色で角度を認識するため、頭の角度が少しでも曲がっているとそこが基準になってしまい、視界が傾いてしまうことがあります。立ち・座り姿勢時のプレイに支障が出てしまうため、寝そべって使用しないときは機能をオフにしたほうが良いでしょう

PCと接続する「Quest Link」機能を使っている最中は、ボタン長押しによる傾きの調整ができません。Quest Link接続前に角度を決めてから使用しましょう。他にも、画面が斜めになるため、視界と実際の体の向きのギャップからか、普段より多少酔いやすく感じました。そういった点についてあらかじめ確認した上で、使用することをおすすめします。


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