ARグラス向け技術を手掛けるWaveOpticsとLuxexcelは、コンシューマー向けARグラスを開発中であることを発表しました。2021年3月にプロトタイプを公開予定、2021年第2四半期にサンプル出荷となる見通しです。
光学技術と視力矯正3Dプリントレンズ企業が提携
WaveOpticsは2012年に設立された、ARグラス開発において重要な光学系技術に強みを持つ企業です。一方のLuxexcelは2009年創業、3Dプリントの視力矯正用レンズで高い技術力を誇ります。
Luxexcelによれば、世界の成人人口の約70%は、視力矯正を必要としています。視力矯正とスマートテクノロジーを併せ持つデバイスを提供することで、スマートグラスの普及が進む、というのが同社の見解です。
50%軽量化を実現
採用するのは、厚さ1.115㎜という極薄のWaveOptics製レンズ、Katana Waveguidesレンズです。このウェーブガイド技術を用いた層を、視力矯正用のレンズ2層で挟みこみます。
この手法で、既存のヘッドセットと比較し50%デバイスの軽量化を実現。さらに高視野角や、防塵、防水機能も備えるということです。外見は通常のメガネと変わらず、日常使いも可能とのこと。
またLuxexcelの3Dプリント技術は大量生産にも対応可能なため、一般消費者の大規模な需要に応えられるとしています。同社によれば、度の入っていないメガネやサングラス、ゴーグルにも、ウェーブガイド技術を採用した層を組み込めます。
両社はデバイスのプロトタイプを、3月18日にオンラインカンファレンスSPIE AR,VR, MR の場で発表します。サンプル出荷は、2021年第2四半期となる予定です。
(参考)VRScout
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