Home » 「VRChat」にクリエイター向け“有料サブスク”実装。ワールドやイベントの収益化が可能に?


VRChat 2023.11.26

「VRChat」にクリエイター向け“有料サブスク”実装。ワールドやイベントの収益化が可能に?

11月24日、ソーシャルVR「VRChat」にクリエイター向けの「有料サブスクリプション」機能が実装されました(現在はβ版)。自身のコンテンツを「VRChat」にて収益化が可能になります。

βテストは約2週間実施され、その後正式にリリース予定。また、βテスト段階のため、ローンチ時には一部仕様が変更される可能性があります。

これまでの「VRChat」では、クリエイターが制作したコンテンツから収益を得ようとした場合、BOOTHやPatreonといった外部のサイトやプラットフォームを使用する必要がありました。今回の「有料サブスクリプション」導入で、「VRChat」上で直接収益を得られるようになった形です。

クリエイターは、「有料サブスクリプション」用のギミックやページをワールドなどに設置可能になります。サブスクリプションの各プランは、クリエイターの所属するグループのストア欄に表示されます。

公式発表によると、サブスクリプション機能を通じて、ワールド内の特別な部屋(VIPルーム)をアンロックする権利を付与したり、支援者の頭上に特別なアイコンを表示したりできるそうです。また、イベント主催者であれば、開催するイベントの優先アクセス権を付与可能とのことです。

現在、「VRChat」のプレイヤーは自由にサブスクリプション購入が行える状態です。“サブスク”を提供できるユーザー(クリエイター)は現時点では限定されているとのこと。


(「VRChat Credits」の購入タブ。)

「有料サブスクリプション」の支払いには、新たに実装されたプラットフォーム通貨「VRChat Credits」を使用します。サブスクリプションの期間は1ヶ月や3ヶ月、1年など。記事執筆時点では、自動更新はされず、期限が切れた際は再購入する必要があるそうです。

「有料サブスクリプション」を通じて得られた収益の分配率は上記の画像の通り。約50%がクリエイター側に支払われ、残る半分のうち30%をプラットフォーム側(Stram、Metaなど)、20%を「VRChat」運営とパートナーが得る仕組みです。

(参考)VRChat


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード