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イベント情報 2018.03.04

とにかく大量破壊 楽しくぜーんぶ、壊しちゃえ!VR ZONE『ギャラガフィーバー』

新宿・歌舞伎町のVR体験施設「VR ZONE SHINJUKU」は、新たなVRアクティビティ『大量破壊 VRシューティング ギャラガフィーバー』を3月9日より稼働開始します。

名作シューティングゲーム『ギャラガ』をベースとした『ギャラガフィーバー』。今回は「ぜーんぶ、こわしちゃえ!」と銘打たれた『ギャラガフィーバー』の体験会の様子をレポートします!

VR ZONE SHINJUKUと『ギャラガ』

「VR ZONE SHINJUKU」は東京・新宿の歌舞伎町にあるVR体験施設です。『マリオカート』や『新世紀エヴァンゲリオン』、『攻殻機動隊』などの有名タイトルのVRコンテンツが多数設置されており、複数人で特別なマシンを使用したVR体験を楽しむことができます。

そして『ギャラガ』は1981年に発売された、ナムコ(現・バンダイナムコエンターテインメント)のシューティングゲーム。ドット絵で表現された敵「ギャラガ」を自機でどんどん撃墜してゆく、いわばインベーダーゲームの派生形です。自機が敵の捕虜にされたり、それを取り返して僚機とするなど、当時としてはかなり斬新なシステムが搭載されていました。当時のゲーマーたちを熱狂させ、長い間愛されたゲームです。

世界初のVive Pro使用

今回『ギャラガフィーバー』で使用するVRヘッドセットは「Vive Pro」こちらは多くのVR体験施設で使用されている「HTC Vive」の上位機種で、高解像度化やオーディオの強化など、様々なグレードアップが施されています。なんでも、Vive Proが施設などで本格的に使用されるのはこの『ギャラガフィーバー』が世界初だとか。期待が高まりますね。制作はアメリカのVRゲーム制作スタジオSubdream Gamesが担当しているとのことです。

大量のギャラガを薙ぎ払え!

では、早速『ギャラガフィーバー』を体験していきます。専用スペースで、Vive トラッカーを装着した銃型コントローラーとVive Proで体験します。


体験ブースの様子。台の上に乗り、2人1組で体験する


実際に使用したVive トラッカーつきの銃型コントローラー。肩にかけてプレイするので落とす心配もなく安心

VRヘッドセットを装着すると、ビル群に囲まれたスペースで体験がスタートします。装着してすぐに気づくのは網目感の無さ。ディスプレイの画素配置が見えてしまう、いわゆる「スクリーンドアエフェクト」がかなり分かりづらくなっており、よくよく見ると気づくくらい。Vive Proを使用したことで、没入感を削がれにくくなっているように感じました。これを体験したら他のVRヘッドセットに戻れなくなるかも……。

視界のクリアさに感心するのも束の間、気づいてみれば人のあわてふためく声や爆発音が響いており、どうやらただ事ではなさそうです。そこにキャラクター「マッド博士」が登場。どうやら謎の生命体「ギャラガ」が宇宙から攻めてきたようで、プレイヤーはエレベーターに乗って上空に移動し、ギャラガを撃退することに。

エレベーターで上空に移動する際は足元の台がガクン!と揺れ、上へ上がるにつれて風がどんどん強くなっていきます。本当にビル群の高所にいるような気分になるので、あまり下は見たくないな……と思っていると、頭上を巨大なギャラガがぐっと近づきながら通り越し、筆者は思わずしゃがんでしまいました。なかなかやりよる。

最初こそ普通の銃で攻撃を加えますが、出てくるザコ敵の数が多すぎて焼け石に水。敵が自分たちのいるエレベーターにぶつかってくるたびに衝撃が伝わってきます。ここはマッド博士の指示に従って、武器をガトリングガン、そしてレーザー砲とどんどんパワーアップさせながら戦いましょう。蓮舎力の高い武器で、片っぱしから出てくる敵を倒す、この爽快感!

特にレーザーで敵を薙ぎ払うと色とりどりのブロックが宙に飛び散り、思わず見とれてしまう……暇もなく、ひたすらギャラガをせん滅していきます。『ギャラガ』の前身に当たる『ギャラクシアン』あたりの特長だったクルクルした軌道もしっかり見せてくれるのが嬉しいですね。

最後はロケットランチャーに換装、巨大なボス・ギャラガの弱点である「口」に向けて攻撃します。連射が効かないので一発一発しっかり狙って撃ち込んでいきましょう。それぞれの口に撃ち込んでいくごとにパーツが壊れ、最後には巨大な口がプレイヤーたちに……!

当時(といっても筆者は生まれてすらいないのですが)の『ギャラガ』は宇宙を模した真っ暗な背景に、くるくると動く敵キャラクターが印象的なタイトルでした。

一方で『ギャラガフィーバー』では、ネオンのように光る敵キャラクターのおかげでかなり賑やかでキラキラした雰囲気に。特にレーザーでギャラガを一掃するシーンは気持ちよく、さながら光のサーカスといったところ。時に処理落ちすらしてしまうほどのキラキラ加減にひたすら圧倒されます。難易度はあまり高くなく、普段ゲーム慣れしていない人でも十分楽しめる内容だと感じました。

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(体験中のMogura VR記者ら)

風と「空気砲」で感じる臨場感

『ギャラガフィーバー』において、プレイヤーのいるエレベーターめがけてギャラガがぶつかってきた時の「ドン!」という音や、常に吹いている風はいったいどこから来ているのでしょうか。足元の振動はプレイヤーが立っている台を揺らしているから、というのは分かるのですが、問題は風と音。どうやら前方にあるこの板のようなマシンに秘密がありそうです。

スタッフの方に尋ねてみたところ。下の長方形型のスペースがファンになっており、風をプレイヤー側に送り込んでいるとのこと。そして上についている丸い穴はなんと「空気砲」。ギャラガがエレベーターにぶつかってきた時に鳴る「ドン!」という音はこれで作っているそうです。これは同じくVR ZONEにあるアクティビティ『ドラゴンボールVR 秘伝かめはめ波』でも使われているとのこと。『ギャラガフィーバー』の演出には、このマシンが一役買っていたのでした。

『ギャラガ』をいろいろな人が楽しめるコンテンツに

体験終了後、本作の開発に関わったスタッフに『ギャラガフィーバー』がどのようにして現在のような形になったのか尋ねてみました。すると、もともと当時の『ギャラガ』を再現しようとしていたわけではなく、VRで楽しめるものを目指して作っていたとのこと。

さらに、「テストをしていたところ、女性プレイヤーから『ネオンみたいで綺麗』『敵キャラクターがカワイイ』などの意見があったので、色々な人が楽しめるようにしようと考えて現在の形に落ち着きました」とも話していらっしゃいました。これだけきらびやかな見た目に仕上がったのも納得、男女問わず楽しめるコンテンツに仕上がっています。

『ギャラガフィーバー』は3月9日から、東京・新宿にあるVR体験施設「VR ZONE SHINJUKU」で稼働開始予定です。

VR ZONE SHINJUKUに関する記事はこちらです。

https://taiken.tv/facilities/2

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