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Meta Quest 2023.10.28

Meta Quest 3で「Steam VR」を利用するには? プレイするまでの手順を4パターン紹介【2023年12月更新】

VR/MRヘッドセットMeta Quest 3ではQuest向けVRゲームが配信されていますが、PC向けゲーム配信プラットフォームSteamと繋げることで、より多くのタイトルを遊べます。特に「Half-Life: Alyx」のようなVRゲームはSteamでしか遊べません。また「VRChat」のようなメタバースも快適に楽しめます。

本記事では、2023年12月現在可能な、QuestからSteamで配信されているPC向けVRゲームを遊べる方法を紹介します。

なお、VRゲームの動作可能なスペックのWindowsPCと、SteamのVR向けアプリ「SteamVR」のインストール(容量約5GB)が必要です。

SteamVR最低推奨スペック

OS: Windows 7 SP1, Windows 8.1 or later, Windows 10
プロセッサー Intel Core i5-4590/AMD FX 8350 equivalent or better
メモリー 4 GB RAM
グラフィック NVIDIA GeForce GTX 970, AMD Radeon R9 290 equivalent or better
ネットワーク ブロードバンドインターネット接続
VRサポート SteamVR
追記事項 1x USB 2.0 or newer, HDMI 1.4, DisplayPort 1.2 or newer
推奨 グラフィック: NVIDIA GeForce GTX 1060, AMD Radeon RX 480 equivalent or better

以下は、PCにSteamVRのインストール完了後の手順を4パターン解説します。

無線接続:Steam Link

「Steam Link」は、現在配信されている方法で「Steam」のゲームを最も手軽に遊べる、Steam公式のアプリです。無料で利用でき、PCの操作を挟むことなくSteamVRを起動できるメリットがあります。ケーブルが必要ないため、激しい動きを伴うVRゲームで遊ぶのにも向いています。

WindowsPCと「SteamVR」アプリの他に必要なのは、Quest 3への「Steam Link」アプリのダウンロード。ヘッドセットとWindowsPCが同じネットワーク上にある場合、Steamライブラリ内のゲームを直接ストリーミングできます。

PC側でSteamを立ち上げた上で、アプリを開くと、上記のような画面が出てきます(出てこない場合、PCとQuest 3の回線が同じものになっているかを確認しましょう)。その後「ファイルの許可」、「認証コードの入力」といった手順が出てくるので、基本的には説明に出てくる通りに実行しましょう。

接続に成功すると、「SteamVR Home」が起動。デフォルト設定ならば山間の別荘に到着するでしょう。メニューを開くか、壁面にある「最近のアプリ」リストから、好きなものを選ぶだけでSteamのVRゲームをプレイできます。

ちなみに、後述の「Quest Link」や「Virtual Desktop」に比べると、画質や速度面で若干劣るところもあるように感じられますが、ゲームをプレイする上で十分なクオリティとなっています。

実際プレイするまでのレポートやアプリに必要なPCスペックはこちら。

「Steam Link」アプリの配信先はこちら。
https://www.meta.com/ja-jp/experiences/5841245619310585/

有線接続:「Quest Link」

「Quest Link」機能は、Quest公式の有線PC接続機能で、ケーブルによる安定した接続が可能です。また、SteamVRだけでなく、PCにインストールされたさまざまなVRソフトも利用できます。使用するには、Quest 3本体とType-Cケーブル、WindowsPCの3つが必要です。

PCにはMetaの公式アプリ(容量約10GB、Quest 2と共通)とSteamクライアント・SteamVRをインストール。Meta公式アプリでは、ヘッドセットの項目で「Quest 3」を選択、接続方法で「Link(ケーブル)」を選択し、ケーブルをヘッドセット本体とPCに接続してください。

接続するとヘッドセット側に「接続したデバイスにファイルへのアクセスを許可しますか?」と出るので、「許可しない」を選択。次に「Quest Linkを有効にする」と出るので、「オンにする」を選んでください。(「今後表示しない」を選んだ場合、後述の「クイック設定」から接続することになります)

すると「Quest Link」の空間が表示されるので、「ライブラリ」から「SteamVR」を選択してください。Steam Linkと同じく、新たにSteamVRのバーチャル空間が広がります。また、「デスクトップ」からSteamクライアントを直接開き、ライブラリから遊びたいゲームを開くこともできます。

PCの推奨スペックやケーブルなどの詳細はこちら。

無線接続:「Air Link」

「Air Link」は「Quest Link」の無線接続版で、Quest 3とPCをワイヤレスで接続する機能です。

PCのMeta公式アプリでは、ヘッドセットの項目で「Quest 3」を選択し、接続方法で「Air Link(ワイヤレス)」を選択。

ヘッドセット側では、メニューバー左の時計やバッテリーが表示されている部分から「クイック設定」を起動し、「Quest Link」の項目を選択。「Air Linkを使用」をONにして起動すると、ペアリングコードが表示されるので、PC画面に表示されたものと同じことを確認すれば、「Air Link」ができるようになります。バーチャル空間が表示されたら、あとはQuest Linkと同様です。

なお、「Air Link」は、ワイヤレス化によって快適性が向上する一方、適切な環境が整っていない場合、遅延など、パフォーマンスに問題が生じる場合があるので注意です。

「Virtual Desktop」

VRヘッドセットからPCを操作できるアプリVirtual Desktopは、VRを利用するうえで非常に便利なアプリのひとつ。WindowsやMacのPCと自分のVRヘッドセットを同期させ、バーチャル空間内にデスクトップ環境を映し出せます。

他の無線接続と比べて多機能で、Virtual Desktopではより少ない遅延で快適に動くという声も上がっています。ただし無線対応はSteamで販売されているものではなく、Metaストアで販売されているアプリ(2,208円)のみなので注意。

また、Virtual DesktopはVR側のソフトだけでは動作しません。公式サイトで配信されている「ストリーマーアプリ(Streamer App)」をPC側にインストールし、Oculusのユーザー名を登録しなければなりません。

「ストリーマーアプリ」を起動すると、上記のようなウィンドウが表示されます。「ACCOUNTS」を選択後に表示される入力欄に、自分のMetaアカウントのユーザー名を入れれば、準備完了です。ユーザー名が分からない場合は、公式サイトのプロフィールページから確認できます。

ユーザー名を入力した後は、Quest側のアプリを立ち上げます。上手く認証が完了すれば、自動的に(リモート)デスクトップ画面がVRヘッドセットのディスプレイに表示されます。これで、いつでも利用可能になります。その後は、PC側で「SteamVR」を起動すれば、SteamのVRゲームを自由に遊べます。

Virtual Desktopの詳細はこちら。

それぞれの機能の特徴

名称 接続方法 価格 必要アプリ(Steamクライアント、SteamVRは必須)
Steam Link 無線 無料 Steam Link(Quest)
Quest Link 有線 無料 Metaアプリ(PC)
Air Link 無線 無料 Metaアプリ(PC)
Virtual Desktop 無線 2,208円 Virtual Desktop(Quest)
ストリーマーアプリ(PC)

SteamVR」のインストールはこちら


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