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活用事例 2017.07.27

出張費大幅削減目指す  営業用VRアプリ『Vizible』サービス開始

VRソリューション企業であるWorldVizは、VRでプレゼンを行うことができるアプリ『Vizible』を発表しました。

『Vizible』について

『Vizible』はセールスパーソン向けに開発されたVRプレゼンテーションアプリです。VRの特質を活かして、まるでその場にいるかのような臨場感のあるプレゼンをバーチャル空間で体験できます。

Vizible – VR for Sales Professionals from WorldViz on Vimeo.

WorldVizのCEOであり共同創業者であるAndrew Beall氏は「複雑な製品の特徴は電話やビデオ通話、プレゼンだけでは把握しにくい」と語っており、そのために実際に現地まで足を運ぶ必要があります。Beall氏によると、世界規模でビジネス出張にかかるコストは、1兆2,500億ドル(約140兆円)にものぼるとのこと。

しかし、バーチャル空間でのプレゼンテーションによって、遠隔地まで足を運んでプレゼンやモックアップの展示をする必要がなくなり、バーチャル空間で直接アイデアや意見を交換することができます。これは複雑な製品や高コストの製品を扱う業界では特に活用できるもので、たとえば宇宙産業、自動車産業、建設業、エンジニアリングなど様々な領域で使用できます。

バーチャル空間でのプレゼンによる大幅なコストカット

『Vizible』にはバーチャル空間でプレゼンテーションを行う『Presentation Desiner』機能があり、ユーザーはドラッグアンドドロップによってリアルタイムのプレゼンテーションを行うことができます。アニメーションやインタラクション要素の追加も可能で、PDFファイルやパワーポイントのスライドも表示できます。

また、バーチャル空間でのプレゼンのため世界中のどこからでも参加が可能で、他の参加者や、プレゼンに登場するコンテンツとのインタラクトもできます。実物大のモックアップを閲覧したり、3Dスケッチを用いた意見交換、音声によるコミュニケーションも可能です。データの送信は世界各地のサーバーを用いるため、低遅延のスムーズなやりとりが可能です。

遠隔地にいる人々とのコラボレーションやトレーニングにVRを活用する取り組みはフォルクスワーゲンも行なっており、VRを取り入れることで時間的、物理的に大幅なコスト削減ができるというメリットがあります。

『Vizible』はOculus Rift、HTC Viveに対応しており、250ドル/月(約28,000円)で定額利用できます。リリースは2017年10月を予定していますが、現在ベータテスターを募集しており、同社のウェブサイトにて登録することができます。

また、7月30日〜8月3日にかけて開催されるコンピューターグラフィックスのカンファレンス、SIGGRAPH 2017にてデモ展示する予定です。

 


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