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国内の映画祭から見えた、VR映画の可能性 – 待場勝利の「VR映画の夜明け前」第6回

今年6月に開催された映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2018」のVR部門「VR SHORTS」では、国内外の魅力的なVR映画が一挙上映されました。筆者もアドバイザーとして映画祭をお手伝いさせていただきました。

今回はVR360°プログラムとVRインタラクティブと2つのコーナーに分かれており、全部で23作品が上映されました。VR360°コーナーでは一体型VRヘッドセット「Mirage Solo」、VRインタラクティブコーナーはPC向けVRヘッドセット「Oculus Rift」を使って作品を体験できます。

またVR360°プログラムでは、弊社(株式会社eje)が開発した新しいVR動画向け字幕システムをお披露目しています。今までほんとどの海外作品はローカライズされておらず、多くの日本人が楽しめない状況でしたが、この字幕システムによって海外作品も気軽に楽しんでいただけるようになるのではないかと考えます。

VR SHORTSのプログラムは全日程ほぼ満員で、多くの人たちに体験していただけたと思います。今回は映画祭の一環ということもあり、映画ファンの方々に大勢来ていただけました。まだVR自体初めて触れる方が多く、さらにVR映画(=ストーリーのある作品)を体験するということがどういうことなのかということを初めて知っていただく機会にもなったのではないでしょうか。

国内映画祭初、VR映画グランプリ決定!

今回、日本で初めて映画祭内でVR映画作品のコンペティションが行われました。日本初のVR映画グランプリ作品は2017年にフランスで制作されたアニメーション作品「Kinoscope」となりました。過去の有名なスクリーン映画の世界を体験できる作品になっています。ナレーションは「ゴッドファーザー」や「地獄の黙示録」でプロダクションデザイナーを務めたディーン・タヴォウラリス氏です。彼の一人語りのようなナレーションが入っており、古き良き映画の時代を懐かしむ作品になっています。

「Kinoscope」



 

待場の見所① – VR版ゾーエトロープ

「ゾーエトロープ」とは映画の発明以前から、連続する絵を動かす装置として楽しまれてきました。日本語では回転のぞき絵と呼ばれています。

今回の「Kinoscope」という作品は、まさにVR版ゾーエトロープのような作品でした。ヘッドマウントディスプレイから覗くと、360度パノラマで、有名な映画作品が影絵で描かれています。まるで円筒状の真ん中から周辺の映像を見るような感覚で、スクリーン映画の歴史を眺めることができるのです。新しいVR映画表現の一つだと思える作品です。

待場の見所② – 白黒からカラー映画への転換

スクリーン映画の歴史の中で、白黒からカラーへの転換はとても大きな表現の進化でした。この作品の中でも白黒からカラーへの転換を360度の映像で表現するシーンがあるのですが、非常に印象的で美しいシーンだったので、ぜひ一度見ていただきたいです。作品の最初の方は白黒の世界ですが一瞬真っ白い世界に変わり、そこに少しずつ色がつき始めて360度カラフルな世界に変化していく様子は、スクリーン映画での白黒からカラーへの感動を再現しているような印象深い場面です。
 

待場の見所③ – 映画の時間旅行

この作品の一番の見所はやはりスクリーン映画の歴史への旅だと思います。最初はジョルジュ・メリエスの「月世界旅行」から始まり、チャップリン、フランケンシュタイン、ドラキュラ、キングコング、ディズニー、西部劇、ヒッチコック、キューブリック、タクシードライバー、ゴーストバスターズ、バットマン、ロッキー、タランティーノ、デビッド・リンチ、ゴダール、バック・トゥ・ザ・フューチャーなど映画好きには堪らないキーワードが360度にちりばめられています。

これらのキーワードを探すだけでも非常に楽しい作品ですが、スクリーン映画の歴史を見てきたディーン・タヴォウラリスの語りによって、さらに当時の思い出に浸りながら作品を楽しむことができます。最後に憧れのハリウッドサインをバックにロサンゼルスの夜景を見るシーンは、古き良き映画の時代を思い出して少し切ない気持ちになります。語りの最後に「BACK TO THE FUTURE」というコメントがあるのですが、これは新しい映像表現の可能性を感じさせる非常に印象的なコメントでした。

この作品が国内で初めてのVR部門のコンペティションでグランプリを取った理由は何となく理解ができます。今までの映画表現からVRという新しいメディアを使った表現が始まるという非常に意味のある作品が選ばれたのだと思います。ただ、VR映像表現はもっと可能性があります。今回、この作品以外にもいくつか素晴らしい作品がありました。それらの作品の紹介はまたの機会にさせていただければと思います。

オペレーションにも賞を! 今後の映画祭に提言したいこと

最後に、いくつかの海外映画祭でVR体験をしてきた中で、映画祭に提言したいことがあります。VR映画については、賞を作品だけに与えるのではなく、ぜひともVR体験に必要なオペレーションに関しても賞を与えてほしいのです。

今回、多くの映画祭に視察する中で分かったことがあります。スクリーン映画は長い年月をかけて、スクリーン前で映画を楽しむことのできる今のスタイルを見出したのだと思います。しかしVR映画がスクリーン映画と同じような方法をとったとしても、スクリーン映画と同じように楽しむことはできないでしょう。VR映画を楽しむためには、現段階では特にオペレーションが非常に重要になります。オペレーションが作品の一部と言っても過言ではありません。見る環境やオペレーションによって作品の楽しみ方が大きく変わってしまいます。

今回のショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2018のVR部門でも、時間がかかっても、とにかくお客様が楽しめる環境を作ってもらうことと、必ずオペレーターは事前に全ての作品を見てもらうことをお願いしました。エンドユーザーのVRリテラシーがもう少し高まるまでは、VR映画にとってオペレーションはとても重要で、軽視することはできません。その重要性を感じてもらうためにも、是非とも映画祭で「Best VR Operation賞」を作っていただけるよう願います。
 
※本記事の内容はあくまで私見に基づくものです。ご了承ください。

この記事を書いた人

待場勝利

株式会社eje、VR推進部執行役員。大学を卒業後、アメリカで映画製作を学ぶ。TVディレクター、20世紀フォックスホームエンターテイメントジャパンで日本語版プロデューサー、サムスン電子ジャパンではGear VRを担当。2016年から株式会社ejeでVRのコンテンツに関わる。数々のVR Projectを担当。ejeではVR CRUISEとVR THEATERの運営に携わる。

Twitter:https://twitter.com/VR_CRUISE
Facebook:https://www.facebook.com/VRCruise

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