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業界動向 2018.08.06

HoloLensが日本語対応、好きなキャラクターと一緒に暮らせる「Gatebox」発売など – 週間振り返りVR/AR/MRニュース

先週注目を集めたのは、マイクロソフトによるMRデバイス「HoloLens」の日本語対応です。現実に3Dモデルを表示するこのデバイスは、開発者向け先行アップデートで日本語や簡体字中国語へ切り替えることが可能となりました。これにより、日本国内やアジア圏内での利用がより進むものと思われます。

また、好きなキャラクターと一緒に暮らせるバーチャルホームロボット「Gatebox」の予約販売が開始されました。以前限定生産した際は予定台数を大きく超える応募が集まり、再販の要望が寄せられるなどの支持を得ています。

本記事では、先週Mogura VRで掲載したニュースから注目記事をピックアップ。VR/AR/MRの「いま」を、皆さんにギュッと縮めてお届けします。

HoloLensが日本語対応へ 先行して開発者向けにアップデート

マイクロソフトは、MRデバイスHoloLensのInsider Preview(開発者向け先行アップデート)を発表しました。「RS5」と呼ばれるこのアップデートでは、これまで英語のみだったHoloLensの言語を、日本語・簡体字中国語へ切り替えることが可能になりました。

アップデートでは、動画撮影の停止機能、TVモニター等への出力、新しい通知アイコン、オーバーレイ表示、音量調節の表示、ロード中の表示、シェア機能が加わりました。
また非英語圏のユーザー向けアップデートとして、簡体字中国語及び日本語バージョンへの切り替えが可能になりました。これまでHoloLens自体の対応言語は英語のみでしたが、アップデートにより日本語入力や音声認識ができるようになります。

好きなキャラクターと一緒に暮らせる「Gatebox」発売、キャラ側からの能動的なコミュニケーションも

IoT製品の企画開発を手がけるGatebox株式会社は、“好きなキャラクターと一緒に暮らせる”バーチャルホームロボット「Gatebox」の量産モデルの予約販売を開始しました。価格は150,000円(税抜)、予約は公式サイト上で行います。

「Gatebox」はプロジェクション技術とセンシング技術によってキャラクターをボックス内に呼び出し、コミュニケーションをとることができるバーチャルホームロボットです。

2016年に実施した限定生産モデルの300台限定販売では、約300,000円という価格にも関わらず、わずか1カ月で完売しました。2017年の39台追加販売時には約1,000件の応募が集まり、また再販の要望が多数あったため、今回の量産モデル発売に至ったとのこと。

Gatebox社はこの量産モデルについて、「プロダクトデザインを洗練、キャラクターの実在感やコミュニケーションの性能も飛躍的に向上させた、新スタンダードとなるモデル」としています。

博報堂グループら、VTuberで協業 中高生への展開狙う

株式会社KOUENと株式会社vivitoは、博報堂DYグループである株式会社オールブルーとの業務提携を発表しました。3社は、YouTubeや動画アプリの「Tiktok」で活動するバーチャルタレント「琴吹ゆめ(ことぶきゆめ)」を共同プロデュースし、国内・海外でのタレント活動のサポートを行います。

「琴吹ゆめ」は、バーチャルYouTuber(バーチャルユーチューバー/VTuber)としてYouTubeでの動画配信を行うほか、中高生を中心に人気の動画アプリ「TikTok」にて公認マークを付与され活動している「バーチャルTikToker」です。フォロワー数は3万人を超え、TikTokにおけるバーチャルタレントとしてはトップの数値です。

YouTubeやTiktokでの動画投稿にとどまらず、現実社会に頻繁に飛び出すことも琴吹ゆめの特徴です。ヴィレッジヴァンガード渋谷本店で行われた「ハイタッチ会」から始まり、日本テレビの「ズームイン!サタデー」にゲスト出演。そのほか専門学校でのイベント出演やアイドルインタビューなどを行っています。

VR導入のプラネタリウム施設、12月中旬に東京・有楽町でオープン

コニカミノルタプラネタリウム株式会社は2018年12月中旬、東京・有楽町に「コニカミノルタプラネタリア TOKYO」を開業します。この施設は、「プラネタリウムドームシアター」と「多目的デジタルドームシアター」という2つの常設ドーム、さらに「体験型VRアトラクション」を備えたドームシアターコンプレックスとなる予定です。今年3月に計画を公表、今回は開業予定時期やイメージビジュアルなども発表されました。

イメージビジュアルのテーマは「有楽町の星空で逢いましょう。」。東京の街中では観られない美しい星空との出逢い、新しい映像演出との出逢い、そして「プラネタリア TOKYO」が繋ぐ人々の出逢いを表現しているとのこと。

2018年7月末現在、同施設にどのようなVRアトラクションが導入されるかについては公表されていません。今後の続報が待たれます。


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