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テック 2017.09.03

Android向け「ARCore」を使ったデモARアプリが早くも登場

2017年8月29日、グーグルはスマートフォン向けARプラットフォーム「ARCore」を発表しました。今冬展開予定のARCoreは、幅広いAndroidスマートフォンで空間を認識する本格的なAR機能を実現します。すでに開発者向けの開発ツールが無料で配布されており、世界中でARアプリの制作事例が登場しています。

AndroidスマートフォンをARデバイスにしてしまうARCore

グーグルは他にもTangoというARプラットフォームを提供していますが、特別なセンサーを必要とするため対応するスマートフォンが限られていました。ARCoreを動かすのに特別なセンサーは不要です。対応するスマートフォンはさらに増加する見込みです。

現在公開されているARCoreは開発者向けのプレビュー版で一部のスマートフォンでのみ動作しますが、2017年冬までに数百万台のスマートフォンで動作することを目標にしています。

ARCoreの発表から数日しかたっていませんが、さっそく多くの開発者がARCoreの機能を試すために実験的なARアプリを開発しています。

Morph Face

カメラをタップすることで好きな場所を顔の形に変形できます。いたるところから顔が浮かび上がってくるので少し不気味ですが、木目や柄がどのように変形するか変化を楽しむことができます。

このARアプリはゲームエンジンUnityとARCoreを使って制作されました。

Portal Painter

床や壁など表面が認識できる場所を指でなぞると、別世界へのポータルが開くARアプリです。公開されている映像を見ると、つながる世界はいくつかあることが確認できます。UnityとARCoreで制作されました。

Hidden World

手描きアニメとARを組み合わせたシンプルなアプリです。指で床をタップするとアニメタッチのキャラクターが登場します。UnityとARCoreで制作されました。

Draw and Dance

描いたイラストが音楽や音、声に反応して動きます。Google Homeの音楽に合わせて踊ることも可能です。UnityとARCore、さらにARライブラリVuforiaと人工知能を作成できるAPI.AIを使って制作されています。

ARCore Drawing

3D空間に線を描く実験的なデモアプリです。線を使って3D空間に絵や文字を書くというアクションを体験できます。オープンソースツールキットopenFrameworksとARCoreを使って制作されています。

現在公開されているのは、ARCoreの機能を探る実験的なアプリがほとんどです。今秋からアップルが展開するAR機能向けのアプリも多く作られ始めています。スマートフォンのAR向けに今後どのようなアプリが登場するのか楽しみにです。

(参考)
Road to VR / 5 Google ARCore Experiments That Inject Magic into Everyday Life -(英語)
https://www.roadtovr.com/5-google-arcore-experiments-inject-magic-everyday-life/

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