4月20日、VRイベント「バーチャルマーケット」を運営する株式会社HIKKYは、メタバース開発エンジン「Vket Cloud」の一般提供を開始しました。様々なユーザーが、Webブラウザからアクセス可能なバーチャル空間を制作できるようになります。
URLでアクセス可能なメタバースを作成できる
HIKKYはVRイベント「バーチャルマーケット」をはじめ、VRコンテンツの制作や開発ソリューションを提供しています。同社はメタバース開発エンジン「Vket Cloud」を、これまで法人向けや限られたテストユーザーに対して提供してきました。今回の一般提供開始により、個人・法人問わず、本サービスを利用できるようになります。
「Vket Cloud」の特徴は、スマートフォン等のデバイスから、専用アプリなどを使わずに、URLだけでアクセス可能なバーチャル空間を制作できること。マルチプレイにも対応しており、ボイスチャットやテキストチャットで、同じ空間にいる他のユーザーとのコミュニケーションが可能です。
フリープランを提供。商用利用もOK
今回の一般向けリリースに伴い、HIKKYは無料で「Vket Cloud」を使える「フリープラン」を提供。また、同社は「個人および法人サービスに関する商用利用を、原則として認める」と明らかにしました(※第三者への「Vket Cloud」を用いたサービス提案には別途申請が必要となっています)。
そのほか、C#スクリプトを使ったコンテンツ実装、作成ワールドを掲載したWebサイト作成、HIKKYが運営するメタバースサービス「My Vket(マイブイケット)」へのワールド掲載や、ChatGPTを連携したAIアバターの試験導入など、さまざまな取り組みを開始しています。
今後も新機能を実装予定
今後の「Vket Cloud」では、独自URLの使用や外部APIとの連携、メタバース内での決済など新機能の実装を計画しており、そのうち一部は有償プランとして提供予定とのこと。HIKKYは「誰もが手軽にアクセスできるメタバース空間を制作し、メタバースがより身近な存在になることを目指す」とコメントしています。
(参考)プレスリリース