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開発 2023.08.04

HTCの法人向けVRヘッドセット「VIVE Focus 3」Wi-Fi 6Eに対応

HTCの一体型VRヘッドセット「VIVE Focus 3」のファームウェアアップデートが行われ、Wi-Fi 6E対応が行われました。これは2023年1月発売の「VIVE XR Elite」に続く対応で、法人向けサービス利用者も、低速・遅延を抑えたデバイス利用ができるようになります。

HTC Nipponによれば、7月7日のファームウェアアップデート(FOTA 5.9)5.0.999.820により、「VIVE Focus 3」でも6GHz帯の160MHz幅チャネルを最大3つまで作成できるようになりました。対象ヘッドセットをインターネットに接続し、最新のファームウェアに更新するだけで利用できます(※Wi-Fi 6E通信を行うには対応ルーターが必要です)。

狭域/広域どちらも可能なエンタープライズ向けヘッドセット

「VIVE Focus 3」は一体型VRヘッドセット「VIVE Focus」シリーズの最新機種で、2021年5月に発売されました。解像度は両目5K相当で、視野角は120度、リフレッシュレートは90Hzです。チップセットはQualcomm「Snapdragon XR2」を採用しています。最大で1000m²(33m × 30m)のトラッキングエリアをカバーでき、移動体での使用を見込んだシミュレーターVRモードも選択できます。

Wi-Fi 6対応で遅延・低速化の抑制に期待

Wi-Fi 6Eは無線LAN規格「Wi-Fi 6」の拡張仕様で、日本でも2022年9月に認可され、PC・スマートフォンや周辺機器などで対応製品が発売されています。オフィス機器などでも使われる従来の周波数帯(2.4GHz及び5GHz帯)からの電波干渉が減ることで、通信の遅延・低速化が抑えられます。

HTC Nipponは、「VIVE Focus 3」をWi-Fi 6Eに対応させることで、「PCVRの最適化、ロケーションベースの無線化、展示会での無線混雑の解消などに期待」されるとしています。

(参考)プレスリリース


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