Valve社が開発する新型コントローラー「Knuckles」の開発者版、「Knuckles EV2」が新たに発表されました。ジョイスティックが追加されたほか、手になじみやすい形状に改良されています。また公開されたデモ動画からは、コントローラーの高い操作性やフィット感がうかがえます。
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5本指をトラッキングするコントローラー
Knucklesは、Valve社は2016年末のSteam Dev Daysで発表した新型コントローラーです。現在SteamVRで使われているHTC Viveのコントローラーは、指の動きを再現することが難しいですが、Knucklesでは5本の指全てを認識する仕組みが搭載されており、VRの中でも指を動かした、「握る」、「指を立てる」といった動作が可能になります。
Valve社は2016年後半からプロトタイプ版の開発を始め、これまでエルゴノミクスの改善のためにコントローラーの形状を大きく変更しています。2017年にも開発者キットが配布されましたが、今回はその改良版となっています。
新しいKnucklesの変更点は下記のとおりです。
・デザインとエルゴノミクスの改善
・ボタン配置の変更
・グリップのフィット感向上と手になじむサイズへの小型化
・新しいインタラクションを実現するセンサー搭載
・バッテリー寿命の向上
・USB Type-Cポート搭載
・SteamVRのTracking 2.0に対応
またValveは、「新しいセンサーによって、よりユーザーの動きに忠実なインタラクションが実現します。手を開いた状態やコントローラーを軽く握った状態、そしてしっかり握った状態など、全ての手の動きを認識可能です。ユーザーの意図を理解し『物を拾って投げる』といった動作が著しくスムーズになります」としています。
動画で見る高い操作性
デモ動画からは、新しいKnucklesの機能の一部を見ることができます。
拾って握る動作
ユーザーが物体を拾い上げ、握りつぶします。物体全体でなく、手の力を入れた箇所だけが正確にへこみます。
ボタンの操作性
グリップに手を固定したまま、全てのボタン、ジョイスティックに指が届きます。また手を開いても、コントローラーが動いてしまうことはありません。
指のトラッキング
ユーザーが5本の指を動かすと、画面内の手も遅延なくスムーズに指を動かします。
また今回の「Knuckles EV2」リリースと合わせて、新たな技術デモ「Moondust」も発表されました。プロトタイプを入手した開発者は利用することができます。
(参考)UploadVR