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活用事例 2020.08.03

消防士の命を救え、アメリカ政府機関がVRトレーニング支持

連邦政府の消防機関アメリカ合衆国消防局(USFA)が、VRトレーニングを支持する姿勢を見せています。消防士が最も危険に晒されるのは火災の“現場”ですが、訓練中でさえ死亡に繋がる事故に遭遇します。2008年から2019年までの間に、米国では110名の消防士がトレーニング中に命を落としました。

このように多数の犠牲者が出ている状況を鑑み、USFAはVRを導入、日々のトレーニングを安全に行うことを検討しています。

VR×触覚フィードバックでリアルな訓練

VRトレーニングには、大きく2つのメリットがあります。まずは、現実に再現すると非常に高コストになるシーンでも、容易に提供できる点。そして、こうしたトレーニングシーンを安全に体験できる点です。

消防士らは防護服に身を包み、例えば燃え盛る科学プラントでの消火活動、火災の発生した建物への進入といったシーンをリアルに体験できます。このようなコンテンツは複数の企業が提供しており、触覚フィードバック技術と組み合わせたものも出てきています。

トレーニング開発企業の1つFlaim Systemsでは、VRヘッドセットHTC Vive Pro、防護服、触覚フィードバック機能付ホース等を使用。リアルな火災シーンを、安全に訓練できるコンテンツを提供しています。

日本でも開発進む

消防士向けのVRトレーニングは、これまでにもカリフォルニア州で導入が進んでいます。また日本では、株式会社理経らが産学官連携で開発を行うと発表しました。

(参考)VRScout
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