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学校教育 2017.10.18

イギリスの大学でVR/ARデバイスを使った教育が始まる

VRやARを教育で活用する事例が現れ始めました。英国のセントラル・ベッドフォードフォーシャー大学はVR/AR技術を取り入れた教育機関『Immersive Technology Institute(没入型技術研究所、ITI)』を新たに開設します。本機関では学生達がVRやARデバイスを装着して、教育用アプリやコンテンツを通してより直感的でインタラクティブな学習を提供することを目指しています。

VR/ARを取り入れた教育プログラム

セントラル・ベッドフォーシャー大学は英国ルートンが所在地の国立大学です。新たに設立されるITIではおもに技術的なスキルの教育を行う予定で、設立には英国のAI、VR/AR開発企業のAiSolveが参加しています。

AiSolveのCEOであるDevi KolliはITIの運営メンバーの一人で、設立に関して「VRとMRはハード・ソフト両面ともに洗練されたものになった。この技術は教育に役立てることが可能で、(VR/ARを用いて)将来の労働力となる学生の訓練に活かすことができる」と述べています。同社はリテールや旅行、教育やヘルスケアなど複数の分野に向けたソフトウェア開発を行なっており、おもにAIを用いたVR/ARアプリ、コンテンツ開発に特化しています。

また、セントラル・ベッドフォーシャー大学学長のAli Hadawi氏は、「現在の英国では、労働者の間に技術的なギャップが広がっている。企業が求めるスキルを労働者が満たしていないことが多く、特にスキルを求められる職種ではこの傾向が強まっている。VRやMRはこういった課題の解決策になる。インパクトがあり、低コストで、かつカスタマイズされた方法で、必要とされるスキルを教育することができる」と述べています。

ITIは10月後半に開設イベントを開催する予定で、AiSolveとの共同によってLeighton Buzzard Engineering and Technologyにて開催されます。また、11月にはVR/ARを用いた教育プログラムを試験的に開始する予定です。

日本では、角川ドワンゴ学園が運営するN高等学校で、入学式でVRヘッドセットやMRデバイスが導入されました。授業でのMRデバイスHoloLensの活用も模索されています。

今後、教育現場でのVR/ARの活用に期待したいところです。

(参考)
Road to VR / UK’s Central Bedfordshire College Launches New Immersive Training Institute(英語)
https://www.roadtovr.com/uks-central-bedfordshire-college-launches-immersive-technology-institute/

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