米アリゾナ州にて設立されたセキュリティ関連企業アクソンが、VRを用いた自殺防止のトレーニング教材を開発しました。事件現場では大きなプレッシャーや恐怖に警察官が悩まされることは少なくありません。そういった場面においても、可能な限り適切な判断を下せるようにと、リアルなシミュレーション教材が制作されました。
https://vimeo.com/user14167195/review/360451990/fe26ac3f71
VRで実現するリアルなシミュレーション
アクソン社は警察やFBI向けのテーザー銃などの開発などで知られています。
同社はまた、たとえば事件現場において、まだ交渉の余地がある段階であれば、銃器を用いずに解決を図ることが出来るようになることを理想としています。そこで同社は、自殺を図ろうとする容疑者に対して、共感を示しながら事件を解決させるVR教材を、臨床医や法律の専門家の協力のもとで開発しました。
広がりを見せるVRを用いたトレーニング
近年、VRを用いた職業トレーニングが散見されるようになってきました。医師や兵士などの専門家向けのものだけでなく、たとえば、ウォルマートでは従来の筆記試験の替わりにOculus Goを用いたシミュレーションによる試験が導入されるなど、より多くの領域に普及し始めているように見受けられます。
(参考)Washington Post