ゲーム販売プラットフォームSteamは、2017年12月までのハードウェア利用状況を発表しました。VRヘッドセットのシェア割合では、Oculus RiftとHTC Viveに加えて、2017年11月にSteamVR対応を開始したWindows Mixed Realityヘッドセット(MRヘッドセット)の利用率が、4%に達しました。
Windows MR利用率が2ヶ月弱で4%に
Steamでは毎月ユーザーへの調査を行い、ゲームを遊んでいるPCのビデオカードなどのハードウェア、またOSなどのソフトウェアに関する統計を発表しています。
2017年12月までの最新の統計では、新たに昨年登場したWindows MRヘッドセットを含む、VRヘッドセットの利用割合も発表されています。
Windows MRヘッドセットは、マイクロソフトがプラットフォームの開発を行い、Lenovoやデルなど複数のパートナー企業がハードウェアを製造・販売しています。昨年10月に製品版が発売され、11月中旬にはSteamVRのサポートが開始しました。
その後2ヶ月弱の期間ながら、12月の統計ではWindows MRヘッドセットが4.35%のシェアを獲得するといった、好調な滑り出しを見せています。
シェアトップ争いも激化
HTC ViveとOculus Riftの利用率を比べると、その差は1.12%まで縮まりました。
2017年9月の統計では両者の差は3.3%であり、依然としてシェア率トップはHTC Viveが維持しているものの、その使用率は9月と比べると-2.9%低下しています。一方Oculus Riftも-0.67%とわずかながら低下しており、Windows MRがそのシェアを獲得したと見られます。
また、開発キットとして販売されていたたOculus Rift DK1のシェア率は9月に引き続き0%、同じくDK2は-0.71%減で2.25%となりました。
なお、このデータはあくまでSteamで利用されているハードウェアのみの統計であり、その他のプラットフォーム(Oculus Store、Viveport、Windows 10ストアアプリ)でのユーザー規模まではわかりません。そのためVR市場全体でのシェアを推定するには不十分です。
Windows MRヘッドセットではASUSなど今後も新たなヘッドセットの発売が予定されており、どこまでシェアを広げていくかに注目されます。
(参考)
4% Of Steam VR Users Use Windows Mixed Reality After Less Than 2 Months / VRFocus(英語)
https://www.vrfocus.com/2018/01/4-of-steam-vr-users-use-windows-mixed-reality-after-less-than-2-months/
Mogura VRは、VRFocusとパートナーシップを結んでいます。