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Oculus Rift 2017.10.04

Oculus Riftのシェア増継続 3ヶ月連続で最高値更新


PCゲームのプラットフォームSteamでは、HTC Vive、Oculus RiftといったPC向けのハイエンドVRデバイスがいずれも利用可能です。Steamハードウェア&ソフトウェア調査:September 2017の最新の統計によると、Oculus RiftはSteamでのVRヘッドセット市場において、前月から新たに3.1%のシェアを獲得しました。ヘッドセット本体を大幅値下げしたサマーセール以降、7月から3ヶ月連続でOculus Riftのシェアは最高記録を更新し続けています。

HTC Viveは現在SteamにおけるVRヘッドセットの50.2%を占めており、依然としてシェア率トップの状況は続くものの、Oculus Riftはその差を日に日に縮めています。

9月の統計でHTC Viveとの差は3.3%に

Steamを運営するValveは毎月Steamユーザーに対する調査を行い、VRヘッドセットを含めたユーザーのハードウェア・ソフトウェア環境について統計をとっています。

9月分の発表では、前月と比べてOculus Riftのシェアが3.1%増加、全体で46.9%のシェア率に達しました。対してHTC Viveのシェアが2.1%減少、Oculus Rift DK2のシェアが0.9%減少しています。Oculus Rift DK2は2014年にリリースされた開発者向けキットですが、現在でもシェア率の3.0%を維持しています。

HTC Viveのシェアが50.2%に対しOculus Riftのシェアは46.9%と、その差は3.3%にまで縮まりました。

このデータはあくまでSteamのみでの統計であり、Oculus公式ストアやHTCの運営するViveportのみを利用しているユーザーの規模が分からないため、VR市場全体でのシェアを推定するには不十分です。しかし、サマーセール前の時点では多くの推計で、HTC ViveがOculus Riftに比べて市場での売上に大きく寄与しているとの結果が出ています。

Windows MRも参戦しより激しい競争に

Oculus Riftは7月から本体価格を約半減させるサマーセールを行い、7月8月とSteamでのシェア率を増やしてきました。サマーセールは9月4日に終了しており、9月の統計でもシェアの増加が見られることから、Oculus Riftがセール以後も継続的にシェアを広げているということが分かります。(編集注:Oculus Riftはサマーセール中の注文に対する出荷遅れが発生しており、セール後も出荷台数が増えている、とは言い切れません)

また、HTC Vive向けプラットフォームであるViveportストアが拡充されていっており、ViveユーザーをSteamから引き離している可能性もあります。

一方で、HTC Viveも8月に2万円強の値下げを行いました。今後マイクロソフトとPCメーカー等各社が展開するWindows MRヘッドセットのSteamVR対応も予定されており、さらにVRヘッドセット市場の競争は苛烈になっていくと予想されます。

(参考)
Oculus Rift Closes in on Steam Majority Market Share / Road to VR(英語)
https://www.roadtovr.com/oculus-rift-closes-in-on-steam-majority-market-share/

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