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統計・データ 2019.11.06

Steamの月例ハードウェア調査、11月はHTC VIVEが増加

Valveのゲーム配信プラットフォームSteamが、月例のハードウェア利用状況調査を発表しました。2019年10月の調査結果では、最新VRヘッドセット「VIVE Cosmos」を発売したHTCが使用率を伸ばしています。

Steamでは毎月ユーザーへの調査を行い、ゲームを遊んでいるPCのグラフィックボードなどのハードウェア、またOSなどのソフトウェアに関する統計を発表しています。前回9月の調査では、Oculus製VRヘッドセットがシェア率50%超え、ハイエンドVRヘッドセットValve Indexの利用率大幅アップといった傾向が見られました。

(※調査はSteamでの利用に限るもので、任意参加となっています。他プラットフォームの公式ストアにおける利用数は含まれていないため、市場全体のシェア率を直接推定するには不十分なことに注意が必要です)

OculusとIndex微減、シェア増はHTC

最新の調査によれば、Oculus Rift Sの使用率は13.03%から13.7%へと微増。前月までと比較して伸び幅が落ち着いた印象を与えます。一方でOculus系デバイスの利用率はトータルで49.99%と、2ヶ月連続の過半数越えとはなりませんでした。

一方、Valve社のIndexは、4.98%から4.92%とごくわずかにシェアを落としています。非常に小さい差異ですが、この調査にIndexが登場してから初のシェアダウンとなります。また、Windows MR(Mixed Reality)系ヘッドセットは、前月に続き利用率を落とし5.22%です。

今回の調査で最もシェアを伸ばしたのが、HTC (HTC VIVE及びVIVE Pro)。合計で34.78%から35.18%となっています。背景として考えられるのは、VIVEの後継機種「VIVE Cosmos」の存在。一部では「VIVE Cosmosの発売に伴い、既存のHTC VIVEが終売する」との見解があり、駆け込み需要があったと推測できそうです。

11月のポイントは?

次回11月の調査では、大規模セール「ブラックフライデー」や、「Oculus Link」のリリースがポイントとなります。「Oculus Link」は、Oculus Quest(以下Quest)とをPCとケーブルで接続、PC向けVRコンテンツを遊べるようにするもの。Oculus Rift等のコンテンツも一体型ヘッドセットでプレイ可能になることで、PC向けVRの利用状況がどう変化するか、注目されます。

(参考)Upload VR


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