Home » 2024年2月1日は「攻殻機動隊 SAC」で「笑い男事件」が起きた日


話題 2024.02.01

2024年2月1日は「攻殻機動隊 SAC」で「笑い男事件」が起きた日

2024年2月1日は、人気アニメシリーズ「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」の物語内の重要エピソードのひとつ「笑い男事件」が発生した日です。公式はこの日を記念して、期間限定でのアニメ総集編の公開や、特設サイトの開設、「笑い男」のロゴマークのキャンペーンなどが実施されています。


(画像は公式サイトより引用)

「笑い男」事件は、謎の人物が、企業の社長を誘拐し、身代金の要求や他企業への脅迫などを実施したことから端を発した事件。事件の関係者の電脳をハッキングし、自分の存在を誰にも知覚させない犯人に、攻殻機動隊のメンバーが立ち向かうという内容となっています。また、犯人がバレるのを防止する目的で利用した帽子のロゴマークが人気を集め、物語が終了した今でもネット内で人気のロゴのひとつとして親しまれています。現在「笑い男」事件の日を記念して、各メディアサイトの肖像写真に「笑い男」のロゴが表示されるという仕掛けが見られます。


講談社公式サイトより引用

フィクションの2024年2月1日に、現実はどこまで近づいたか?

「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」シリーズの世界では、多くの人間が自身の身体をサイボーグ化する「義体化」や、脳の神経ネットを電脳デバイスと接続する「電脳化」が一般化しています。残念ながら、現実では「義体化」も「電脳化」も普及しておらず、物語と現実には大きな隔たりがある現状ですが、「笑い男」のフィルターロゴに限定して比較すると、作中世界に近いものも出ています。

「笑い男」のロゴフィルターを「映像に映る自分の顔にロゴマークを貼り付け、自動追従するシステム」という視点で見ると、「TikTok」や「Instagram」などで利用できるARフィルターは、用途としても非常に酷似しています。双子VTuber「おめがシスターズ」は、昨年8月にフェイス用エフェクト「OmegaSisters Face」を公開。八ツ橋まろん氏開発の「Virtual Face」のように、現実の顔にアバターの顔を表示し、顔の表情を自動同期するといったシステムも登場しています。あくまで脳内ではなく、映像コンテンツ内での表現に留まっていますが、現実の隠したい部分にAR技術でフィルターを貼りつけるという技術自体は浸透していると言えるでしょう。また明日にはApple社の空間コンピューティングデバイス「Apple Vision Pro」が海外で発売される予定となっており、徐々に日常生活の中で活動できるバーチャルな技術が広がりつつあります。現実が「攻殻機動隊」の世界に追いつく日も、いずれ来るかもしれません。

「攻殻機動隊」特設サイトはこちら


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード