「Snapchat(スナップチャット)」を手がけるSnap Inc.は、2020年第3四半期の決算報告を行いました。売上高は6億7,900万ドル(約715億円)と、前年同期比で52%の増加。同社が近年注力しているARは、長期的な視点でも成長に貢献しているようです。
ユーザー数や視聴時間も伸び
決算発表によれば、デイリーユーザー数2億4,900万人に達しました。これはTwitterの同四半期デイリーユーザー数、1億8,600万人と比較しても非常に大きな数字です。また、具体的な数字は非公開ですが、日々作成される画像の数は前年比25%増加。アプリを使ったコンテンツ視聴時間は、50%増加しているとのこと。
こうした事実を鑑みると、Snap社の成長は一過性のユーザーによるものでなく、より強固な基盤を構築していると言えそうです。
ARは予想以上に早く浸透か
同社が注力を明言しているのが、ARです。2020年だけでも様々な関連サービスを発表しており、ユーザーの顔をアニメ風に加工するARフィルターは、リリース1週間で30億回もの利用回数を叩き出しました。また制作ツールを強化したり、大手ブランドと組んでARトライオン(AR試着)を行ったりと、その領域を拡大しています。
Snap社は、特に継続的に成長を続けている点からAR事業を高く評価しています。CEOのEvan Spiegel氏は決算報告に当たり、「ARの普及は、当初我々が期待していたよりも早く進んでいます。当社は一丸となって、目の前にある多くの機会をものにしていきます」と
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