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テック 2020.06.15

スナップチャットが音声検索や制作ツール強化。AR路線明白に

スナップチャットを運営するSnap.Incは、ARコンテンツ制作ツール「Snapchat Lens Studio」とSnapchatアプリのアップデートを発表しました。音声操作でエフェクトを探したり、カメラに写る動植物を見分けるといった機能が並んでいます。

音声操作

画像にエフェクトを重ねるARフィルター(Lens)の種類は日々増加しており、ユーザーが好みのレンズを見つけるのが難しくなっています。スナップチャットが新規に追加したボイス・スキャン機能であれば、カメラを対象に向け、探しているAR効果をスマートフォンのマイクへ吹き込むだけです。例えば、「髪の色をピンクにして」といった音声操作に対し、該当する効果のフィルターを探してくれます。

ローカル・レンズ

周囲の世界全体にARエフェクトを重ねる機能です。マルチプレイも可能で、他のスナップチャットユーザーと一緒に、街中をARペイントするといった遊び方があります。ただし原稿執筆時点、本機能はプレビュー版の公開のみでリリースはされていません。

スキャン

これまでにもSnap社は複数の企業と提携し、ARプラットフォーム”Scan”の機能を追加してきました。例えば聞こえる音から楽曲名を判別したり、カメラに写る数式を解いたり、といった機能です。

今回新たなパートナーシップで加わったのは、「PlantSnap」と「Dog Scanner」の2つ。前者は植物の名前を90%以上網羅しており、後者は400以上の犬種を見分けることができます。

Lens Studioのアップデート

ARコンテンツ制作ツール「Snapchat Lens Studio」の新機能が「SnapML」です。クリエイターはARレンズ制作に際し、機械学習モデルを取り込むことができます。これにより、ARレンズの機能がさらに充実すると期待されています。

さらに顔のトラッキング能力の改善やハンドジェスチャーのテンプレート、ユーザーインターフェースの簡素化が図られました。足にAR効果を与えるための”Foot Tracking”テンプレートも新たに追加されています。

Snapchatアプリの入手はこちら(iOS/Android)から。プロフェッショナル向けのARコンテンツ制作ツール「Snapchat Lens Studio」は、こちらから無料でダウンロードできます。

(参考)VRScout
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