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投資 2021.05.14

AR遠隔支援の米企業が4,200万ドル調達 作業時間を7割、現場訪問の手間を5割削減

サンフランシスコを拠点とするスタートアップSightCallは、シリーズBラウンドで4,200万ドル(約46億円)の資金調達を行いました。同社はAIとARを用いた遠隔作業サポートプラットフォームを提供しており、このプラットフォームや各種ツールの強化を進めます。

 

ARガイドや遠隔サポートを提供、現地訪問を半減

SightCallが手掛けるのは、遠隔での作業を支援する「ビジュアル・アシスタント」機能です。現場の作業者がスマートフォン等でARのガイドを見ながら作業を行ったり、離れた場所にいる専門家の支援を受けつつ問題解決を進めたりすることが可能です。作業内容や手順は保存され、AIにより解決能力を高めます。

同社はこのプラットフォーム導入により、問題に対応する時間は69%、技術者のトレーニングに必要な時間は41%、現場への訪問は50%削減したという実績を示しています。さらに初回でも修理完了率は81%、顧客満足度は30ポイント改善したというデータも。医療や製造業といった幅広い分野で採用され、顧客にはGEヘルスケアやAT&T;、ホンダ等の大手企業が名を連ねています。

今回調達した資金を通じて、SightCallは研究開発の能力を倍増、さらに同社プラットフォームのAI、AR機能を向上させるとしています。

ARを使った遠隔作業支援については、こちらの記事でも取り上げています。

(参考)FINSMESSightCall


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