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業界動向 2024.01.31

VRデバイス開発のShiftall、全株式をクリーク・アンド・リバーが取得。パナHD傘下から移動

1月31日、VRデバイスや周辺機器、IoT製品を開発する株式会社Shiftallは、株主構成の変更を発表しました。パナソニック ホールディングス株式会社は、保有する全Shiftall株式を、株式会社クリーク・アンド・リバーに譲渡します。この株主変更は2月1日付で行われる予定です。

なお、この株式譲渡に伴う、製品やサービス、製品保証、サポート等の体制変更はありません。

パナHD傘下での設立から6年、VR/メタバースへの注力続ける

Shiftallは2018年4月、パナソニックHDの子会社として設立。IoTデバイスやVRヘッドセット「MeganeX」、全身トラッキング用デバイス「HaritoraX」、防音Bluetoothマイク「mutalk」等の周辺機器を開発・販売しています。2024年1月に開催されたエレクトロニクス展示会「CES 2024」では、約200gの軽量VRデバイス「MeganeX Superlight」や、「HaritoraX」の上位モデル「HaritoraX ワイヤレスR」等を発表し、XR/メタバース方面へのさらなる注力を示唆していました。


(2024年春〜夏に発売予定の「MeganeX Superlight」。2023年に発売された「MeganeX」からインサイドアウトトラッキング機能やマイク等を削り、重量200g前後の軽量なVRヘッドセットを実現した)

今回の株式譲渡を受け、新たな株主となるクリーク・アンド・リバー(C&R)は1990年創業の企業です。映像やデジタルゲーム、Web、VR分野等でクリエイティブコンテンツ提供、クリエイターのエージェンシー事業などを行っています。

本株式譲渡に際し、Shiftallの代表取締役である岩佐琢磨氏は「C&R社の持つVRやメタバースに関するビジネス向けのコンテンツ開発やシステム開発、ハードウェア販売事業とのシナジーの発揮をはかっていくとともに、C&R社が保有する豊富なプロフェッショナルネットワークとの融合による新たな価値創造により、社会に貢献していくことを目指してまいります」とコメントしました。

(参考)Shiftallパナソニックホールディングスクリーク・アンド・リバー


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