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ARゲーム・アプリ 2024.03.22

無料3Dスキャンアプリ「Scaniverse」に“Splat機能”実装 リアル照明や反射を再現した3Dモデルを作成可能に

Nianticの無料3Dスキャンサービス「Scaniverse(スキャニバース)」が「3D Gaussian Splatting」に対応します。新たなスキャン機能「Splat(スプラット)」が使用可能になりました。現在、iOS版限定の機能で、iPhone 11以降の端末で使用できます。Android版の開発も進行中です。

「Scaniverse」は、スマートフォンのカメラで現実空間のモノをスキャンし、3Dオブジェクトを生成できるアプリです。

(「Scaniverse」でキャプチャしたショートケーキ)

生成したオブジェクトは、スマホ画面にARで表示したり、サイズを計測したりできます。SNSや他の3Dモデルプラットフォームにもアップロード可能で、映像制作や3Dコンテンツ作成などにも利用できます。最近では、手塚治虫原作の映像作品「ミッドナイト」でアプリが利用されたことが発表され、話題となっていました。

今回発表された新機能「Splat」でスキャンを行うと、正確な照明と反射状況を表現した上で、物体を3D化できます。モノの透明感や光の反射、(視点に依存する)照明具合などを再現する機能があり、これまでのキャプチャでは困難だった、光沢のある物体や鏡面反射、半透明な物体に対する光の透過や散乱(サブサーフェス・スキャッタリング)なども、3Dオブジェクトで表現できるようです。

「Scaniverse」を起動して新規スキャンを選択し「Splat /スプラット」を選べば新機能を利用可能です。スキャンの完了後に「Process/プロセス」を選ぶと、「Splat」のトレーニングが開始され、約1分程度で結果が表示されます。「Enhance/強化」をタップすると、追加で約1分かかるものの、より高品質なスキャン結果になるとのこと。「Enhance」の繰り返しも可能です。

また「Splat」を使って短いビデオを作成できるオプションも追加されました。ビデオ出力機能を使うと、スキャン結果を共有可能。ビデオ自体は、デバイスに保存したり、PLY形式でエクスポートしたりできます。

(参考)MediumNiantic


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