Appleが公開した手塚治虫氏原作の映像作品「ミッドナイト」にて、制作にiPhone 15 Proに搭載されたLiDARスキャナと、「Scaniverse(スキャニバース)」が使われたことが明かされました。
「ミッドナイト」は、iPhone 15 Proで撮影された三池崇史監督が手掛けるショートムービーです。YouTubeでの動画公開に合わせて「ミッドナイト」の舞台裏を映したメイキング動画も公開され、その中で、映像に映るタクシーをiPhoneでスキャンし、それをベースにモデリングするといった過程も一部紹介されています。
VFXプロデューサーの徳重実氏によれば、スキャンによって正確さと制作のスピードが出たそうです。
LiDARスキャナは、レーザー光の反射を利用して、モノや地形の「距離」を読み取る機能です。iPhoneのカメラ機能の向上だけでなく、AR技術を利用して現実のモノの大きさを計測できたり、3Dスキャンアプリに活用できたりと、さまざまな用途に利用できます。
「Scaniverse」は、「ポケモンGO」を手掛けるナイアンティック社が提供している3Dスキャンアプリです。iPhone搭載のLiDARスキャナと組み合わせて、より再現度の高い3Dモデルを生成できます。スキャンしたモデルは、そのままスマホの画面にARとして出現させることができ、今回の映像制作などの現場でも活用可能です。一般ユーザーでもアプリとして利用可能なので、一度試してみませんか?
「Scaniverse」の解説記事はこちら。
(参考)公式YouTube