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投資 2021.11.12

VR体験施設のSandbox VRが約42億円調達、新店舗開設へ メタバースにも意欲?

VR体験施設を運営するSandbox VRが、シリーズBで3,700万ドル(約42億円)を調達しました。2022年には世界各地に新たな店舗をオープンし、新型コロナウィルス感染症拡大による影響からの脱出を目指します。

今回の資金調達は、アンドリーセン・ホロウィッツが主導。Sandbox VRの調達総額は約1億1,900万ドル(約136億円)となりました。

香港を拠点とするSandbox VRは、2016年設立。全身モーションキャプチャーとVRを組み合わせ、マルチプレイのVR体験施設を提供しています。一時はパンデミックの影響で全店舗を閉鎖しましたが、2022年までに計15店舗のVR体験施設をオープンする計画を発表。現在シカゴやバンクーバー、上海やシンガポールなどで計12店舗が運営されています。

さらなる店舗拡大やデバイスの無線化など図る

同社は今回の資金調達をもとに、2022年にパラマス、ロンドン、トロントなど新たに10店舗オープンするほか、法人向けに2店舗、フランチャイズ向けに2店舗を開設予定です。また、社内のスタジオを拡張してコンテンツの数を増やし、ソフトウェア開発キット(SDK)を開発してSandboxプラットフォームをサードパーティの開発に開放します。

さらにプレイヤーが使うVR体験用PCを内蔵したバックパックを撤廃するため、無線通信用技術等を構築する予定であるとも、CEO兼共同創業者のSteve Zhao氏は述べています。

「全身でのメタバース体験」の入り口はVR体験施設か?

今回のニュースの中で、Zhao氏はメタバースについても言及しています。「テクノロジーを使って人と人との交流を広げることを使命とするSandbox VRは、この先メタバース業界に参入する野心を持っていますが、そこに至るまでにはあと3~5年ほどかかる」と語りました。

また、Zhao氏は自身のTwitterで以下のようにコメントしています。
「私たちは、私たちの体験が相互運用可能なオンラインワールドに接続される未来を目指しています。そこでは、ゲストはSandboxの空間に足を踏み入れ、永続的なバーチャルアバターを具現化し、よく知っていて愛する世界に完全に浸ることができるようになります。つまり、Sandbox VRがメタバースへのポータルとなる未来を作っているのです」

(参考)TechCrunch


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