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開発 2019.02.14

ブラウザでのAR、VRに影響 iOS12.2でセキュリティが強化

今後リリースされるiOS 12.2において、ウェブブラウザ「Safari」を通したARやVR広告の提供が難しくなると噂されています。

開発社向けサイトの報告内容に、ユーザーが閲覧しているWebサイトに対して、端末の加速度や角度情報の提供を制限できるようになることが、記載されているためです。

AR、VR広告では基本的に、ユーザーが利用しているデバイスの加速度や角度情報を取得し、これに合わせた形で適切な描画を行っています。このため、端末情報を満足に取得できないとなると、AR、VR広告そのものが成り立たなくなることが考えられます。

ユーザーが端末情報の提供を許可していればこれまでの通りの広告表示は可能になるものの、現状と比べて間口がせまくなることが懸念されています。

プライバシー強化のねらい

何千もの人気ウェブサイトが、ユーザーの端末情報を暗黙理に取得しているということが、昨年のWiredの報告であげられていました。端末情報の提供の厳格化は、iPhoneやiPadに寄せられるプライバシー問題への対応のためだとも考えられます。

なお、端末の角度情報などは、AR、VR広告にとどまらず、動画配信サイトなどでも用いられており、今回のアップデートを懸念するWebサービス提供者は少なくないと想定されます。

(参考)
DIGIDAY UK


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