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活用事例 2015.05.18

米ベンチャーキャピタルがVR関連への投資プログラムを実施。その成果はいかに(第1回)

アメリカのベンチャーキャピタル「Rothenbelg Ventures」は、「River」というVR事業促進プログラムで、13のプロジェクトに総額130万ドルを投資しました。支援期間は3ヶ月、各プロジェクトはオフィスを提供され、専門家のアドバイスも受けながら進みました。先日、支援期間の最後に、各プロジェクトの成果がイベントにて展示されました。3回に分けて、「River」プログラムのすべてのプロジェクトを紹介します。

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Reroad studios

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コールオブデューティの製作者らによって設立されたゲーム会社Reroad studiosのゲームが開発中のVR向けFPS『World War Toons』。しかし、コールオブデューティのような展開が早いFPSとは一線を画し、今作ではトイ・ストーリーのようなもう少しゆっくりでコミカルな表現に焦点を置いています。また、FPS初心者にも配慮した操作方法を採用しています。例えば、方向転換はコントローラーのスティックを使わずに、首振りのみで行います。また、戦車は、ある操作をするだけで地面から現れて乗ることができます。この『World War Toons』は6月のE3にて展示されます。

Mogura VRで以前紹介した記事はこちら
CoDの開発者らが開発しているVR向けのマルチプレイFPS『World War Toons』の映像が公開

Totwise


Totwiseは、一人称視点ののSFサスペンスアドベンチャーゲーム「The Hun:Abductions」を開発しています。Oculus RiftだけでなくProject MorpheusやHTC Viveでのリリースも考えているとのこと。クリエイターのAriel Arias氏がこれまで書いてきた小説の世界観をVRで再現しているとのこと。最初、プレイヤーは自分がどういう存在なのかも分からない状態で体験がスタートし、文章を使わずに進んでいくストーリーの語り方が印象的な作品になっているようです。実際にゲームをプレイした米ウェブメディアRoad to VRの記者は、「今までVRで感じた何とも似つかない体験だ」と語っているほどです。

3.Innerspace


「VRのピクサー」を目指しているスタジオ、Innerspaceは朝鮮半島の軍事境界線をテーマにしたVRコンテンツ『DMZ』を開発しています。ナレーションにネイティブの韓国人を起用する程の徹底ぶり。プリレンダリングされているので、GearVRのような力不足の機器でも美しい映像を楽しめます。

4.Emblematic Group


Emblematic Groupは、ジャーナリズムをテーマにした「Project Syria」を開発しています。この体験は、シリアの街で実際に起きた体験をVRに再現したもの。Oculus Riftなどとは別のオリジナルのVRヘッドマウントディスプレイとプロ用のモーションキャプチャー装置を使って本格的に疑似体験できるVRコンテンツを開発しています。

Written by サヤメタクミ


(参考)
‘River’VRAccelerator Startups Showcased at Founder Field Day(part1)(英語)
http://www.roadtovr.com/river-vr-accelerator-stratups-showcased-at-founder-field-day-part-1/1/


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