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業界動向 2016.01.10

Oculus Riftの価格についてどう考える? Mogura VR読者アンケートまとめ

日本時間1月7日、ついにVRヘッドマウントディスプレイ「Oculus Rift」の製品版(正式名称はRift)の予約が開始されました。

その性能や価格などについては、こちらをご参照下さい。

Oculus Rift製品版の性能・価格・対応PC・付属品まとめ(2016年1月版)
http://www.moguravr.com/rift-matome/

VRヘッドマウントディスプレイの大本命のひとつとして期待されているOculus Rift。Mogura VRでは、今回のOculus Riftの予約開始を受けて、Twitter上で皆さんの意見を募集するアンケートを行いました。

本記事では、そのアンケート結果についてまとめていきたいと思います。

買うか?買わないか?

まずは、Twitter上で取ったアンケート結果。「VR専門メディアのTwitterアカウントで呼びかけたものであり、VRのアーリーアダプターに届きやすい」というメディア特性もありますので、こちらの結果はそれを加味して見ておく必要があります。そもそもOculus Riftを購入予約するかしないか、または迷っているのか。28%の方が「予約する」と答える一方、37%の方が「様子見・検討中」、30%の方が「予約しない」と答えました。

「予約する予定」と答えた方は5%となり、「予約しようと思っている人はすでに大半が発表直後に予約している」一方で、予約しないことを決定している方や、様子見・検討中の方を合わせると67%となり、まだ予約に至らない方が多いということがわかります。

次に、Twitter上で皆様から頂いた意見をまとめます。今回、意見が集中したのが「Oculus Riftの価格」についてでした。すでに性能などの情報はアナウンスされており、今回初めて発表された価格は、599ドル(日本向けの価格は83,800円、送料10,800円、総計94,600円)となっていました。日本でOculus Riftを手に入れようと思うと10万円弱かかり、かつ、Oculus Riftが快適に動作するとされる推奨スペックのPCを持っている方も少ないであろう現状も考えると、PCの買い替え費用もこれに加算されることになります。

価格についてのご意見が多かったので、「Oculus Riftの価格についてどう考えているか」という切り口でまとめさせていただくことにしました。

「価格が高い」というご意見

まず一番多かったのが「価格が高い」という意見です。先行するVRヘッドマウントディスプレイの価格と比べても、あるいは事前にOculus社がアナウンスしていた価格と比べても大きく高くなってしまった価格。「確かにその性能には期待するものの…」ということで、購入を断念した方もいらっしゃったようです。

また、Xbox Oneのコントローラーなど、付属物が同梱されていたことから、「コントローラーなどは別売りにして本体価格を下げられなかったのか」といった声や、流通などの仕組みを整え、もっと低価格化できたのではないかという声も寄せられました。

VR業界全体への影響を懸念する声も

また、今回のOculus Riftの価格設定に言及しつつ、VR全体の先行きについて懸念する声も寄せられました。


※Mobile SDK……Gear VR用のコンテンツ開発時に使用するプラグイン

VR業界全体を牽引し、その普及を担うのではないかと言われていたOculus Riftについては、業界全体からの期待感も高く、その分今回の価格設定には「一般に普及する価格ではない」という意見が寄せられました。

「VR市場が立ち上がるのはまだまだ先」という見方も出る中で、「そもそも、その未来までに開発者が生き延びることができる市場になるのだろうか」という疑問も呈されていました。

PS VRなど他製品に改めて期待する声も

価格設定やVRの普及について、Playstation VRなど、他製品に期待するという声もありました。

VR全体の牽引を担うために改めて期待が集まるPS VRも、2016年には価格発表を控えています。Oculus Riftの価格発表を受けて、他のVRヘッドマウントディスプレイ各社がどのような戦略を打ち出すのか、期待と不安が入り混じっているようです。

「価格は妥当」というご意見

一方、少なからず寄せられた意見は、「今回の価格は妥当」というご意見。こちらのご意見では、Oculus Riftが持っている他のヘッドマウントディスプレイよりも良い機能を加味して考え、価格については「妥当」という見方をする方がおられました。

また、決済方法についてドル建て決済にすべきだった、という声もありました。

今後のVRの発展に前向きな意見も

また、今回の価格については賛否あるものの、いずれにしても今後も期待している、という声も取り上げてみたいと思います。

今後のコンテンツなどにも期待する声が寄せられていました。

以上のように、Oculus Riftの価格に関して、またVRの未来全体に対して多くの反響が寄せられました。2016年はこのOculus Riftをはじめとして、多くのVRヘッドマウントディスプレイが登場することが見込まれます。「VR元年」として、市場の立ち上がりについては大きな鍵を握る年となります。

今後もMogura VRでは、このようなご意見募集を積極的に行い、それを今回の記事のような形で積極的にまとめていきたいと思っております。Twitterでご意見募集させていただきますので、ぜひご参加よろしくお願い申し上げます。


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