Revopointが、新型3Dスキャナー「Revopoint MIRACO」を発売します。PC/スマホに接続しなくても高精細・カラーの3Dデータを作成でき、タッチスクリーンで後処理が可能。すでにグローバルでは約298万ドル(約4.3億円)の予約注文を獲得しており、日本で11月23日に始まった予約販売も売上4,000万円超に達しました。
通常価格は16GBモデルで税込・送料込み220,200円、32GBモデルの「MIRACO Pro」で税込269,800円です。12月中は最大32%割引となる「CAPMFIRE限定割」も実施中、製品は2024年1月から出荷予定です。
(MIRACO 16GBモデルとMIRACO Pro 32GBモデルの製品イメージ)
Revopointは据え置き・手持ち両用の3Dスキャナー「INSPIRE」「RANGE」「MINI」「POP3」などを次々と開発・販売しています。最新機種となる「MIRACO」は「3Dスキャンの再定義」をキーワードに、従来機からデザインを刷新。コンパクトデジタルカメラのような製品形状で、用途に応じた高精細かつ色彩豊かな3Dスキャンが行えます。
MIRACOの製品特徴
精度要求に応じてスキャンモードを切り替え
「MIRACO」では、用途に応じて近距離モードと遠距離モードを切り替えられます。近距離モードの1フレームあたりスキャン精度は0.02mm、同スキャン正確度は0.05mmと、同社製品の中で最高水準。遠距離モードはスキャン正確度0.5mmで、広範囲を素早くキャプチャーできます。
(ヘリコプターから工業ネジまで、大小の物体を3Dスキャンできる)
シングルショットで「写真を撮る」ように3Dスキャン
また、新機能としてシングルショットモードが搭載されました。スキャン精度を保ちつつ、点群の重複を最小限に抑えることで、色彩・形状がはっきりしたオブジェクトなら、狭所でも「写真を撮る」ように3Dスキャンできます。
連続スキャンなら、2分ほどでフルボディモデルを作成
連続スキャンモードを使えば、近距離モード/遠距離モードどちらも最大15fpsの速度でスキャンできます。Revopointによれば、これは人物のフルボディモデルを2分ほどでスキャンできる速度です。また同社のプロ向け製品と同じく、位置センサーとして9軸IMUユニットを搭載し、手ブレ補正も行われます。
RGBカメラは同社製品最大の4800万画素
さらに、撮像に用いるRGBカメラは、同社製品最大の4800万画素。CPUのコア数も8コアに向上しました。上位機種となる「MIRACO Pro」なら、撮像1回あたり最大8000フレームのカラースキャンが行えます。
タッチスクリーンで直感的な操作、ケーブル接続なしでも使える
加えて、製品本体には6インチ・2K解像度のAMOLED(アクティブマトリクス有機EL)ディスプレイを搭載。スキャン結果をプレビューするために、その都度ノートパソコンやスマートフォンへ接続する必要がなくなりました。無線通信(Wi-Fi 6)にも対応しており、周辺機器の持ち運びやケーブルの取り回しに悩むことなく、より場所を選ばない作業が行えます。
(アングル調整可能なタッチスクリーンで、スキャン作業をすぐに確認できる)
さらに、このディスプレイは最大180度までアングル調整できるタッチスクリーンです。画面の向きを自撮り用に反転することもできます。オンボードソフトウェアが搭載され、点群の融合、メッシュ化や編集といった後処理も行えます。従来機と同じく、ファイル形式はSTL、PLY、OBJに対応。3Dプリント用データ出力も可能です。
バッテリー容量は最大2時間、氷点下から猛暑まで対応
製品スペックは、屋内・屋外どちらの環境も想定されています。バッテリーは5000mAhのリチウム電池を採用し、最大2時間まで連続使用できます。50Wの急速充電なら30分で80%まで充電可能。5V/2Aモバイルバッテリーとも互換性があり、最大11V/5A 65Wまでのより高速な充電にも対応できます。
また、防塵・防水に関するIEC規格は、保護等級IP45を取得。温度は-10°C~40°Cまで、相対湿度は10-80%、充電温度は0°C~40°Cまで対応しています。
利用用途は3Dアニメ、教育・研究から文化財保護まで
「MIRACO」を使えば、大小の現物から3Dモデルを取得し、3Dアニメやバーチャルオブジェクトの作成に使えます。非-接触の測定記録や、研究データ・学習教材の作成といった多彩な用途に使えます。
CAMPFIREで予約受付中、12月中は早割特典も
Revopoint「MIRACO」は現在、CAMPFIREで予約受付中です。通常価格は16GBモデルで220,200円のところ、「最大32%オフ」のプランが各種用意されています。マーカーやスキャンスプレーなどの付属品も、値引き価格でセット購入できます。
また、体験型ストア「b8ta Tokyo – Shibuya」(東京都・渋谷区)では、毎日11:00-19:30まで実機展示を開催中です(2024年1月3日まで)。
クラウドファンディングページはこちらのリンクから。
「Revopoint MIRACO」製品スペック概要
スキャン性能
シングルフレーム精度 | 最大0.02mm |
シングルフレーム正確度 | 最大0.05mm |
シングルスキャン範囲 | 最小28 × 53 @100mm 最大 975 × 775 @1000mm |
点間距離 | 0.05mm |
動作距離 | 100mm ~ 1000mm |
スキャンサイズ | 最小10mm × 10mm × 10mm 最大4000mm × 4000mm × 4000mm |
スキャン速度 | 最大15hps |
RGBカメラ解像度 | 最大4800万画素 |
トラッキング方式 | 特徴、マーカー |
スキャン環境 | 屋内・屋外 ※屋外では直射日光を避けてください。 |
光源(安全基準) | 赤外線(クラス1レーザ光) |
補助照明 | 赤外線フラッシュライト、フラッシュLEDs ※警告:光過敏性てんかんの方に適さない可能性があります。 |
特殊物体のスキャン | 透明、暗色、高反射する対象物には、スキャンスプレーを吹きかける必要があります。 |
データ処理
CPU | 8コアCPU |
メモリー(RAM) | 16GBまたは32DB DDR4 |
シングルスキャン範囲 | 最小28 × 53 @100mm 最大 975 × 775 @1000mm |
ストレージ | 256GB eMMC |
オペレーティングシステム | Android |
対応OS | Windows 10/11 macOS |
出力フォーマット | PLY、OBJ、STL |
3Dプリント用データ出力 | 可 |
ハードウェア
テクノロジー | クアッドカメラ赤外線構造光 |
スクリーン | 6インチ・2K AMOLED タッチスクリーン |
本体寸法(長さ×幅×高さ) | 200mm × 50mm × 110mm |
本体重量 | 750g |
位置センサー | 9軸IMU |
接続ポート | Type-C USB 3.1 |
Wi-Fi規格 | Wi-Fi6 |
バッテリー | 5000mAHリチウム電池(最大2時間) |
充電 | 50W高速充電 |
保護等級(防水・防塵) | IP45 |
(参考)Revopoint [1]、[2]、[3]、[4]、[5]