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活用事例 2015.08.26

『キャンディークラッシュ』開発者設立のスタジオがGoogleから600万ドルの資金調達。万人向けVRゲームの提供へ

スウェーデンのResolution GamesはGoogleのベンチャーキャピタルから600万ドル(約7億円)の資金調達をうけることを発表しました。その目的は、万人向けの身近なVRゲームの開発と明らかにしています。

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Resolution Gamesは世界的に人気を博したゲーム「キャンディクラッシュサーガ」シリーズの制作に携わったクリエイターらが設立したVRコンテンツ制作を目指すスタジオです。今回の資金調達は、起業したばかりのスタートアップに出資する「シリーズA」と呼ばれるもので、Google傘下のベンチャーキャピタルより行われました。

今回の資金調達を経て、Resolution Gamesが狙うのは、万人が遊べるほどの身近なVRゲームの開発です。ニッチなVRコンテンツの市場に、一気にメインストリーム層を引き込むようなゲームを開発していくとしています。

Resolution Gamesを立ち上げたのはキング社でキャンディクラッシュサーガシリーズの開発に関わり、ゲームの伝道師として知られるTommy Palm氏。彼はその理由を、アメリカのVRメディアRoad to VRに対し、「VRにはまだまだたくさんの空白のページがあり、やれることは色々ある」と語っています。

Resolution Gamesは既にGear VR向けに1作目のVRゲーム「Solitaire Jester」をサムスンのGear VR向けに公開しています。このゲームはVR空間でソリティアを遊ぶというだけのシンプルなゲームです。ソリティアという比較的馴染みのあるゲームを題材にすることで、家族などにも薦めやすくしているとのこと。Palm氏は、「VRはゲームにおける次のプラットフォームだと思っています。そして、身近に感じられるような素晴らしいゲームがあれば、絶対に誰もが遊ぶようになりえるでしょう」

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VRコンテンツ開発への投資はこれまでMogura VRでも報じてきました。Palm氏の所属していたキング社は、カジュアルゲームというジャンルで、もともとゲーマーではない人たちをスマホのゲームへと魅了してきました。このベテランクリエイターへの今回の出資には、GoogleのVRへの期待が伺えます。今回の出資を受けて人員を倍に増やし、次回作は「フィッシング」をテーマにしたVRでゲームを作っているとのこと。果たして彼らがキャンディクラッシュサーガのようなカジュアルなVRゲームを作ることができるのか、注目したいところです。

(参考)
Road to VR / Candy Crush Creator’s ‘Resolution Games’ Studio Get $6M Google Money to Build Accessible VR Games
http://www.roadtovr.com/candy-crush-creators-resolution-games-studio-get-6m-google-money-to-build-accessible-vr-games/

※アメリカのVR専門メディアRoad to VRはMogura VRのパートナーシップを結んでいます。


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