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業界動向 2023.02.08

作業支援用ウェアラブルデバイスのRealWear、ナスダック市場に上場か

2月7日、アメリカのARヘッドセット開発企業であるRealWearは、上場特別目的買収会社であるCascadia Acquisition(CCAI)との買収契約締結を発表しました。統合会社はRealWear, Inc.となる予定。2023年後半までのナスダック市場への上場が予想されます。

現場での使用を想定したARヘッドセットを開発

RealWearは2016年創業。米ワシントン州バンクーバーに本社を構え、法人向けの作業支援用ウェアラブルデバイスを開発しています。

同社の最新製品である「NAVIGATER.500」シリーズは製造・製薬現場でのリモート使用を想定し、ハンズフリーで音声のみの操作機能、作業の邪魔にならないデザイン、高い耐久性などが特徴。クラウドプラットフォームも提供しており、リアルタイムでのデータ解析や技術サポートが可能となっています。同社によれば「Fortune 100のうち、41社がRealWearの顧客である」とのことです。


(画像:RealWear公式サイトより引用)

統合はほぼ確定か、さらなる事業拡大を狙う

本締結に際し、RealWearのCEOであるAndrew Chrostowski氏は「統合により、今日、明日、そして持続可能な未来に向けて、人々の働き方を変える新しいAssisted Reality製品、サービス、ソリューションを大規模に提供する能力が加速されるでしょう」とコメントしています。

米メディアAuganixによれば、買収完了に必要数に当たる同社株主が本契約にすでに同意しており、統合後の企業価値は3億7,550万ドル(約493億円、2023年2月8日現在)になると予想される、とのこと。本記事執筆時点では、統合企業のナスダック上場に関する公式コメントは発表されていませんが、上場には十分な条件を満たしています。

なお本買収取引によって得た資金は、製品開発および雇用拡大など事業拡大に充当される見通しです。

(参考)RealwearAuganix


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