3Dアバター作成ツール「Ready Player Me」が、2024年9月の機能アップデートを発表しました。生成AIを使ってアバターの衣服を作成する機能が正式リリースされたほか、アバターのカスタマイズ機能を含む新しいSDKが配布されます。
今回のアップデートで「Ready Player Me」は、同社の3Dアバターデザインツール「Developer Studio」に2つの新機能を追加したほか、既存のAPIやSDKのアップデートを行いました。コンテンツマネジメント・リードのDaniel Marcinkowski氏が、公式動画で新機能を紹介しています。
2Dデザイナー向けアバター衣装作成ツール「Asset Designer」
「Asset Designer」は2Dデザイナー向けの衣装作成ツールです。BlenderやMayaなどの3Dデザインソフトを使わずとも、Ready Player Meが用意したPSDのテンプレートファイルを用いて、オリジナルの衣装デザインが行えます。
また、生成AIで衣服のテクスチャを作成する機能も正式リリースされました。トップスやパンツ、シューズの3つの部位に31種類のファッションスタイルが用意されており、テキスト入力に応じ、テクスチャが2分ほどで生成されます。
開発者向けアバター編集モジュール「Custom Avatar Creator」の改善
Ready Player Meの「Custom Avatar Creator」は、開発者向けのアバター編集用SDKです。UnityとUnreal Engineに対応しており、同社のGitHubリポジトリから利用できます。開発者はこのSDKを導入することで、プレイヤーがデフォルトアバターの設定や性別・ボディタイプの選択などを行えるようにする他、Ready Player Meのアバターをゲームにインポートする機能を追加できます。
このほか、Ready Player Meは以下の機能改善やPR施策を行っています。
- Revamped Render API:2Dアバターのレンダリング速度が3倍になり、ロード時間が大幅に短縮。カメラ、表情、シーン制御などの機能も改善。
- React Avatar Creator:React SDKを廃止し、React Avatar CreatorとVisageに置換。相互運用性を高める。
- Unreal Engine SDK14配布:Unreal Engine5.3に対応したほか、新規開発者向けのセットアップガイドを用意。
- バーチャルサングラス配布キャンペーン(米国のみ):Sunglass Hut店舗でQRコードをスキャンすると、アイウェアブランドのバーチャルサングラスが入手できる。
- オリジナルキャラクターのアバター販売:ブロッコリーをモチーフにした「ストレンジャー・グリーン」のアバターをHiberWorldで発売
- アニメーションライブラリのチュートリアル追加:GitHubリポジトリにチュートリアルを追加。
(参考)Ready Player Me