3月12日、Metaのスマートグラス「Ray-Ban Meta」の新機能テストが開始されました。ユーザーが見ている著名なランドマークや史跡、建物等をカメラ画像から認識し、情報を取得・解説する機能です。現在はベータ版で、北米地域のユーザーのみが対象となっています。
(2023年10月に発売された「Ray-Ban Meta」、価格は299ドルから。ディスプレイ機能は持たないが、2つのカメラとマイク、指向性スピーカーを搭載。写真や動画の撮影、リアルタイムでの配信、音声によるナビゲーションや通話などが可能。なお2024年3月時点では北米地域でのみ販売されており、日本では未発売)
スマートグラスに音声で質問、AIが教えてくれる
3月12日、MetaのCTOであるアンドリュー・ボズワース氏は、Threadsへの投稿で本機能がテスト中であることを明らかにしました。投稿では、ボズワース氏が「Ray-Ban Meta」を通して「この橋について教えて」「この家について教えて」といった指示を音声で出し、AIがそれぞれの情報を提供しています。
(アンドリュー・ボズワース氏の投稿より引用。Ray-Ban Metaのカメラが、アメリカ・サンフランシスコのゴールデン・ゲート・ブリッジや、人気テレビドラマ「フルハウス」のオープニング撮影に使われた住宅等を認識・解説している)
また同日、MetaのCEOであるマーク・ザッカーバーグ氏はInstagramへの投稿で、このAI機能のデモを披露しています。投稿の最後に添えられた動画では、ザッカーバーグ氏が雪山を見ながら「Hey Meta, Look and tell me what mountain this is and how high it’s peak is? / Hey Meta、これは何の山で、高さはどれくらい?」と聞くと、Meta AIが「この山はローン・マウンテンで、ビッグ・スカイ・マウンテンとしても知られています。標高は11,166フィート、海抜3,405メートルです」と回答しています。
この投稿をInstagramで見る
またボズワース氏は、Ray-Ban Metaに「WhatsApp」や「Messenger」と関連する音声コマンドを追加するほか、AIによる読み上げ速度の調整機能等を追加することも明らかにしています。