2月27日、クアルコムのXR/メタバース部門ゼネラル・マネージャー兼VPのHugo Swart氏が退社を発表しました。Swart氏は多数のXRヘッドセットに搭載されているチップセット、「Snapdragon XR」シリーズの開発や展開を推進していたことで知られています。
(Hugo Swart氏。2019年のカンファレンスにおいて、XRデバイス専用チップセット「Snapdragon XR2」を発表した。出典: クアルコム)
クアルコムのXR部門を強く推進
Hugo Swart氏はクアルコムに20年在籍し、XR部門で6年以上にわたって重要なポジションを担ってきました。Hugo Swart氏の後任は、モバイル、XR、そしてコンピュータビジネスユニットのゼネラル・マネージャーであるAlex Katouzian氏が務めます。
取材を行った米メディアRoad to VRに対し、クアルコムは「他の社内構造や優先順位の変更等は行われていません。クアルコムは引き続きXRビジネスに強くコミットし、パートナーとともにこのビジネスを拡大し続けます」とコメントしました。
直近のクアルコムは特にMeta(旧Facebook)と緊密な提携を行っており、2024年現在、Metaのすべての一体型VR/MRヘッドセットにおいて、クアルコム製品である「Snapdragon」シリーズが搭載されています。また2022年には、XRデバイス向けのチップセットに関する複数年の提携を発表するなど、二社の関係性はより強まっています。
(参考)Road to VR, Linkedin