イスラエルのスタートアップ、PxE Holographic Imagingが540万ドルの資金調達を行いました。
調達資金はホログラフィックイメージングカメラの開発に充てられます。
PxE Holographic Imagingは、多国籍複合企業Koch Industriesの技術投資部門であるKoch Disruptive Technologiesと、科学技術企業Merck KGaAのベンチャー投資部門であるM Venturesが主導する540万ドルの資金調達により、ステルスモード（製品やサービスを公表しないまま事業を進めている状態）から脱却しました。
M Venturesによる最初のプレシード投資に加え、複数の助成金を合わせて、創業以来の同社への投資総額は650万ドルに達しました。
PxE Holographic Imagingは、経験豊富なテックイノベーターのCEO Yoav Berlatzky氏と、名門「Talpiot」プログラムの卒業生であるCTO Yanir Hainick氏によって2019年に設立されました。
同社が開発したホログラフィックイメージングカメラにより、高解像度のカラー画像と赤外線画像、そしてピクセルレベルの深度マップが1枚のスナップショットで取得可能になります。
このカメラは、標準のCMOSイメージセンサーとホログラフィック光学系のレイヤーを組み合わせており、撮影されたホログラムは、PxE社の独自の完全決定論的（動作が入力から完全に予測できる）アルゴリズムによってリアルタイムでデコードされます。メモリ使用領域は標準的なカメラと同等です。
Berlatzky氏は、「デジタルイメージングとセンシングを再発明する旅路において、KDTやM Venturesなどの素晴らしい投資家と協力できることを非常にうれしく思っています。今回の資金調達により現在の取り組みを加速させ、より多くの顧客と提携し、PxEカメラの強化された機能を製品に組み込んでいきます」とコメントしています。
（参考）Ctech
