VRを用いたプラットフォーム「NFT Oasis」を運営するProvenonce社が、2021年7月8日、440万ドル(約4.8億円)の資金調達を行ったと発表しました。同社はNFT Oasisにより、クリエイターの作品を大衆にリーチすることを目指しています。
アーティストのためのプラットフォーム・NFT Oasis
2021年3月に設立されたNFT Oasisは、分散型クリエイター経済を促進するプラットフォーム。このプラットフォームをアーティストが利用することで、自由に作った創作物をバーチャル空間で展示、販売することができます。また、アーティストは世界中から集まったゲストと一緒にパネルディスカッションを行ったり、コレクターは自分だけのギャラリーをバーチャル空間で作ったりすることもできます。NFT Oasisが展開するバーチャル環境では、既に200人以上のアーティストやミュージシャンがVR作品を展示しており、毎週のようにイベントが開催されています。例えば、グラミー賞受賞のImogen Heap氏やピアニストのGreg Spero氏、K-POPグループのAWEEKなどのアーティストがパフォーマンスを披露しています。
NFT OasisはソーシャルVRアプリであるAltspaceVRを主要プラットフォームとしています。OculusシリーズやPCでアクセスしたり、各種ソーシャルメディアプラットフォームを通してライブや録画コンテンツを視聴したりすることができます。
NFT Oasis 紹介動画
https://www.youtube.com/watch?v=oqhqsUsYC40今回の投資について
Provenonce社のCEOであるWill O’Brien氏によると、今回のラウンドでは米国、欧州、中東、アジアの合計32の個人、ファミリーオフィス、ファンドから資金を調達したとのことです。
O’Brien氏は「私は、今が世界を変え、アーティストを搾取してきた業界を根本的に破壊する瞬間だと信じています」と述べています。また、「私たちには、分散化された豊富なクリエイター経済を立ち上げるという非常に大きなビジョンがあります。NFTは楔であり、VRは舞台であり、ブロックチェーンはこれを現実のものとするためのインフラです」と将来の抱負を語りました。
(参考)プレスリリース、VentureBeat