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テック 2023.05.15

Googleの3Dビデオ通話「Project Starline」小型化が発表。大型テレビ程度のサイズで利用可能に

Googleは、5月10日(現地時間)に開催された開発者向けイベント「Google I/O 2023」にて、3Dビデオ通話を実現する「Project Starline」の最新プロトタイプを公開しました。これまで同社が発表してきたプロトタイプと比較し、大幅な小型化に成功しています。

立体的なビデオ通話を実現

「Project Starline」は、2021年5月のGoogle I/Oにて開発が発表された技術プロジェクトです。一見ただの等身大のビデオ通話のように見えますが、裸眼立体視が可能です。複数のカメラや深度センサー等を使用することで、ヘッドセットなどのデバイスを装着することなく、会話相手を立体的に見ることができます。

AI技術でシステムを小型化

Googleが以前公開したプロトタイプは、部屋1つ分のスペースを要する設計。話している相手をリアルタイムで投影する3Dモデルを作成するために、赤外線発光器や特別なカメラなどの複雑なハードウェアを必要でした。

同社は以前のプロトタイプについて、「結果は素晴らしいものでしたが、システムの規模と複雑さにより、今日の多くのオフィスでは導入することが困難です」とコメント。新プロトタイプでは、数台の標準カメラのみで、高品質かつリアリティのある3D画像を生成するAI技術を開発。大型テレビ程度の占有面積で3Dビデオ通話を可能にしました。

Googleの公式ブログによると、現在早期アクセスプログラムとして、Salesforce、T-Mobile、WeWorkに新しいプロトタイプを設置中。2023年4月に同社が公開したレポートでは、Project Starlineが会議の疲労軽減や注意力向上等に役立つことを示唆する結果だったと述べています。

(参考)Google


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