Pico Technology Japan株式会社は、一体型(スタンドアロン型)VRヘッドセット「Pico G2」を2018年9月10日に国内で発売します。「Pico G2」は中国市場向けに、同年8月1日に発売されており、およそ一ヶ月遅れで日本国内で発売される運びとなります。価格は49,500円(税別)。
(バッテリーはベルトと接続されており、後頭部を支えるクッション型の個所に収納されている)
Pico Technologyは「Pico G2」の特徴として、ベルトとバッテリーを除いた本体重量が280gと計量であることを挙げています。同社によれば従来商品と比べて40%の軽量化を実現しているとのこと。さらに、3DoF(3軸の回転)対応のコントローラーが付属します。
ディスプレイには3.5インチのLCDディスプレイ(解像度は1440×1600)を2枚搭載、最高リフレッシュレートは最高90Hz、視野角は101°となっています。また、ヘッドセットの前面には外部が見えるRGBカメラを一つ搭載、業務用のQRコードスキャン機能などを実装できます。
プロセッサにはLenovoの一体型VRヘッドセット「Mirage Solo」と同じくクアルコムのSoC「Snapdragon 835」を搭載、メモリは4GB、ストレージは64GBとなっています。
トラッキングは現時点で公式情報には記載されていませんが、本デバイスは同社の一体型VRヘッドセット「Pico Goblin」の後継機として位置づけられていることから、3DoFとなると思われます。
他の一体型VRヘッドセットとの関係はどうなるのか
日本国内で購入な一体型VRヘッドセット「Oculus Go」や「Mirage Solo」と比較すると、Oculus Goは価格面(税込23,800円~)でPico G2よりも安価に購入できます。一方、カメラが搭載されているのもOculus Goにはない特徴です。
一方Mirage Soloとはプロセッサは同一のものですが、Mirage Soloは6DoF(回転に加えて前後左右上下の移動)をトラッキング可能です。価格面ではMirage Soloが税込56,268円となっているため、あまり大きな差はなさそうです。
また、対応しているVRコンテンツをダウンロードする配信プラットフォームについては、現状明らかにされていません。Oculus Goの対応している「Oculus Store」には1,000以上のコンテンツが、Mirage Soloに対応するグーグルの「Daydream」にも100以上のコンテンツが配信されています。仮にPico G2が独自のコンテンツプラットフォームを採用している場合、コンテンツのラインナップがOculus GoやMirage Soloを上回るものになるのかは不明です。
中国からやってきた一体型VRヘッドセット、Pico G2についてどのような評価をすべきか、今後の詳細な情報や展開が待たれます。
スペック
名前 |
Pico G2 |
プロセッサ |
Snapdragon 835 |
ディスプレイ |
1440×1600の液晶(LCD)ディスプレイ×2 |
視野角 |
101° |
RAM |
4GB |
ストレージ |
64GB |
本体重量 |
280g(バッテリーとベルト除く) |
バッテリー |
3,500mAh(約3時間起動) |
通信 |
Bluetooth BT4.2 |
他ポート |
USB Type-Cポート |
価格 |
49,500円(税別) |
付属品 |
3DoFコントローラー、USB電源アダプタ |
公式サイト |
http://jp.picovr.com/ |