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テック 2017.12.22

一体型VRヘッドセット「Pico Goblin」海外で発売 価格は約3万円

Pico Interactive社(以下Pico社)は、自社サイトにて一体型ヘッドマウントディスプレイ「Pico Goblin」の販売を開始しました。

一体型ヘッドマウントディスプレイは、パソコンやスマートフォンなどのデバイスを必要とせずに単体でVRが体験できるヘッドセットです。

Pico社は、ロサンゼルスで開催された2016年のエレクトリックエンターテインメントエクスポ(E3)で初めてVRヘッドセット「Pico Neo」を発表しました。その後も一体型(スタンドアローン)に取り組み、2017年6月のE3直前に、よりコンシューマ向けの製品として『Pico Goblin』を発表しています。

『Pico Goblin』のスペックは、クァルコム社のプロセッサSnapdragon 820、メモリに3GB、解像度2560×1440の5.5インチTFT液晶を採用しています。本製品にはヘッドトラッキングが可能ですがポジション・トラッキングはできません。また、手に持つリモコン型の付属コントローラーは手の回転を認識します。

定価269ドル(約30,500円)ですが、米アマゾンでは2017年12月現在アメリカ在住者限定で15パーセントのディスカウント価格で販売しています。

Pico Goblinの豊富なコンテンツ

Pico社は著名なVRコンテンツスタジオとタッグを組み、Pico Goblin向けのコンテンツを作成しています。

オンラインで他のプレイヤーとVR魔法対戦ができる『Wands』。

次々と起こる恐怖現象に耐えながら邸宅をさまよい秘密を紐解くVRホラーゲーム『AFFECTED: The Manor』。

障害物を切ったり彫ったりしながら空間パズルを解いていく『Slice & Dice』。

破滅的近未来を舞台にしたパズルゲーム『QB』などがあり、Pico社の公式サイトにはそのほか豊富なコンテンツが掲載されています。

Pico社コンテンツラインナップページ(英語)

2017年はOculus RiftやHTC Vive、PlayStation VRとハイエンドVRヘッドセットの激戦の年となりました。各社さまざまなコンテンツや専用仕様、ソフトウェアやハードウェアのセールなどを繰り広げてきました。2018年はPCやスマートフォンを使わない一体型ヘッドマウントディスプレイがますます注目されていくと言われています。

Oculusからは「Oculus Go」やHTCからは「Vive Focus」もすでに発表されていますが、それに先行して「Pico Goblin」が発売される形になりました。

(参考)
Standalone Headset Pico Goblin Officially Goes On Sale / VRFocus (英語)
https://www.vrfocus.com/2017/12/standalone-headset-pico-goblin-officially-goes-on-sale/

Pico Interactive Twitter
https://twitter.com/PicoInteractive
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