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活用事例 2023.01.26

香港のAIスタートアップ企業Pantheon Lab、「バーチャルヒューマン」のマーケティング活用サービスを展開

香港のPantheon Labは、海外向けデジタルマーケティング・広告事業を展開する株式会社セカイエと共同で、AI技術で生成された「バーチャルヒューマン」をマーケティング・広告に活用するサービスを展開しています。

AI技術で生成された「リアル型バーチャルヒューマン」

「バーチャルヒューマン」は、AI・3DCG技術で制作された非実在の人間を指す用語です。英語圏では「デジタルヒューマン(digial human)」と呼ばれており、Emergen Researchの調査では、2030年にはグローバル市場規模がおよそ5,275億8,000万米ドルに達する見通しが語られています。

香港を拠点とするPantheon Labは、2019年設立のスタートアップ企業。ディープラーニング技術を活用したコンテンツ制作事業を展開しており、CES2023においても、デジタルヒューマンを制作するプラットフォーム「AIDOL Studio」などを展示していたとのことです。

日本企業であるセカイエは、アジアに特化した海外向けのマーケティング支援を主な事業としており、2022年10月から「リアル型バーチャルヒューマン」を活用した広告・マーケティング支援サービスを展開しています。

バーチャルヒューマンは、GAN(Generative Adversarial Network)と呼ばれるAIアルゴリズムの一種を活用して顔を生成し、実在する人物の実写上に合成したものとのこと。

そのほかにも50ヶ国以上の言語に対応したリップシンク、顔認識シフティングといった技術が特長的。公式の説明では、企業イメージやブランドコンセプト、メッセージに合わせて独自のアバターをマーケティングに活用できる点がアピールされています。

また、Pantheon Labの知的財産であるバーチャルガール(上記画像左からYuna、Hailey、Nat、Popcorn(爆谷))とのコラボレーションも可能とのこと。企画に合わせてカスタマイズも受け付けているとのことです。

セカイエによれば、2023年の夏ごろを目処にバーチャルヒューマンの「ライブアクション」の実装を予定とのこと。これにより、ライブコマースやライブ配信も実現可能になる見通しと同社は語っています。

(参考)プレスリリースIoT World Today


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