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業界動向 2023.08.07

VRルームランナー「Omni One」が500万ドルを追加調達、24年に黒字化目指す

Virtuixが、VRルームランナー「Omni One」の株式投資型クラウドファンディングで約500万ドル(7.1億円)の調達に成功しました。同社は2021年の資金調達につづき、2023年初頭から追加調達を行っていました。資金使途は製品の増産に当てられ、2024年内には黒字化を目指す計画としています。


(出所:Omni。株式投資型クラウドファンディングの申込ページ)

Virtuixは米国ミネソタ州で2013年にKickstarterを用いて創業し、VR歩行デバイス/VRルームランナー「Omni」シリーズの開発・製造・販売を手掛ける企業です。2020年10月に発表された「Omni One」は、専用のバックパックとシューズを身に着け、デバイスの床面を滑るように歩くことで、狭い室内でもVR空間で自由に動き回れる製品です。

同社は2021年にもSeedInvestを通じた株式投資型クラウドファンディングを行い、1,100万ドルの調達に成功していました。2023年初頭に始まった今回の資金調達キャンペーンは、米国におけるクラウドファンディングの規制上限500万ドルを目標に行われ、先行出資者は「Omni One」の一括購入割引と、ベータ版製品の優先出荷を受けられました。8月4日(JST)現在で490万ドルを調達しており、当初予定より早い8月10日に終了予定です。

すでに同社は2023年3月から製品出荷を始めており、8000人の出資者に向けて、年末までに1,000台以上を出荷し、2024年第1四半期には残りの全員に届ける計画だとしています。一般向けの予約注文は2023年後半に開始し、2024年第2四半期に納入開始予定とのことです。

(参考)Road to VRvirtuix

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