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テック 2018.05.09

研究施設名から消えた「Oculus」変わる名前と変わらぬ目標

フェイスブック傘下のOculusは、自社の研究開発(R&D)センター「Oculus Research」の名称を、「Facebook Reality Labs (FRL)」に変更すると発表しました。この変更によってフェイスブックとのコラボレーションを強調し、重要性を増すAR/VR分野のR&Dに取り組みます。

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ソーシャルVRなどフェイスブックの課題にも対応

名称変更に伴い、R&D部門はOculusだけでなく、Building 8(フェイスブックの製品開発・研究チーム)、カメラ、ソーシャルVRといった、フェイスブックのAR/VR部門の課題にも取り組むことになります。一方、OculusはVRメディアRoad to VRの取材に対し、“変更後もラボの重点事項は変わらない”と回答しています。

Oculus・エイブラッシュ氏の語るFRL

名称変更を自身のフェイスブックで発表したOculusのマイケル・エイブラッシュ氏は、これまでにもVRヘッドセットの将来像について先見的な意見や予測を述べてきました。同氏が2016年の開発者イベントOculus Connect 3で講演した内容のうち、可変焦点や視野角140度といったスペックは2018年のF8で発表したプロトタイプ「Half Dome」で実現されています。

エイブラッシュ氏は、「(Oculus Connect 3から)1年半しかたっていませんが、私が予測したことはうまくいっています」「実際、目標に届かないかということもありましたが、フェイスブックが投資を続けてくれたおかげで、プロジェクトをより先に、速く進めることができています。我々はOculusやフェイスブックが先駆的なAR/VR体験を創り出すのをサポートしています」と話しています。

エイブラッシュ氏によれば、FRLは「世界一流の研究者、開発者、エンジニアを集めたR&Dチームで、AR/VRの開発というゴールを共有して」います。そして山積する問題に対しても、「課題は全て解決可能で、現在も解決を続けている」ということです。

今後もOculus・フェイスブックがこの分野に投資を続け、AR/VR関連の開発を続けていくことは疑いないでしょう。FRLは、ディスプレイ、触覚デバイス、機械学習、ソーシャルインタラクションといった、将来のAR/VRデバイスに繋がる様々な研究開発を進めてゆくものと考えられます。

2018年のフェイスブック・F8での発表事項はこちらの記事でも紹介しています。

https://www.moguravr.com/oculus-go-f8/

https://www.moguravr.com/facebook-surround-360-red/

(参考)Road to VR
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