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未分類 2018.05.04

「動ける実写VR」用カメラ、プロ向けカメラメーカーREDが製造へ

フェイスブックはサンノゼで開催された開発者カンファレンス・F8にて、同社が提供する360度カメラSurround 360に関し、カメラメーカーのRED Digital Cinemaとパートナーシップを結ぶことを発表しました。RED社はフェイスブックの360度の撮影システムを元に、VRカメラの製造を行います。

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2017年のF8で発表された新型Surround 360

2017年のF8で、フェイスブックは360度カメラSurround 360の新型である「x24」と「x6」を発表しました。それぞれ6DOF(6自由度)の3D 360度撮影を実現しており、撮影されたコンテンツでは、前後上下左右の3次元座標での移動が可能です。立体視可能な3Dの360度動画が撮影可能なだけでなく、深度情報を測定しており、撮影された動画をVRヘッドセットで体験しながら動くこともできます。

この時点でフェイスブックは、2017年中にパートナーシップを結んだ企業に提供を開始する、としていましたが、詳細は不明でした。

今回の発表により、そのパートナーがRED Digital Cinemaであることが明らかになりました。同社は現在、最新のSurround360技術をベースとした一般販売用の360度カメラを制作中であることを公表しています。

360度カメラの詳細

フェイスブック傘下であるOculusは、機器の詳細について次のように公開しています。

・RED社が画素数とレンズの口径を最適化し、プロのコンテンツクリエイター向けに最高品質の映像を提供する。

・RED社は、6DOFの360度コンテンツを実現するために必要な 、リニアワークフローの技術と深度情報推定のアルゴリズムの要件を満たしている。

・フェイスブックの深度情報推定の技術により、全ての撮影対象の3D情報を捉え、3D画像の再構築を行う。

・この機器は、1つのパッケージに全ての(360度動画撮影)ワークフローに必要なツールを搭載した、初のエンドツーエンドのソリューションとなる。

・撮影後の編集を行うポストプロダクションに関してはOTOYやAdobe、FoundryといったVFXツールを提供している企業と提携しており、編集したコンテンツはフェイスブックやVRで楽しむことができる。

公開されたサンプルの動画では、暗い場所でも問題なくカメラが撮影できること、詳細な深度情報推定を行っていることが強調されています。

カメラの発売時期や発売時の製品名は明らかになっていません。米メディアRoad to VRの予想では、製品価格は“プロ向けの価格帯”、数千ドルといった設定が予想されています。

(参考)Road to VR
Mogura VRはRoad to VRのパートナーメディアです。